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エアバックの配線スパイラルケーブルの取扱上の注意点について

time 2016/04/14

エアバックの配線スパイラルケーブルの取扱上の注意点について

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本日は、エアバックのスパイラルケーブルについてお話をしたいと思います。
まずは、12年落ちのスズキのDB52Tというキャリーの軽トラックですが、12年落ちぐらいの期間でも
このスパイラルケーブルを生産終了してしまった。

これは相当早い時期だと思います。
まさか12年たらずで部品の製造中止に出会うとは思わなかった。
ということで、中古のスパイラルケーブルを使って修理したんですが、ちょっとデリケートな部品なので紹介。

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まずスパイラルケーブルとは何か?
エアバックの配線の一部です。大体エアバックってハンドルに取り付いていますよね?
でもハンドルってくるくる回すから普通の配線だとからまってしまう。なのでレバースイッチの場所に
エアバックスパイラルケーブルというものをセットしてあるのです。

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壊れたスパイラルケーブルを分解してみました。

このように中に薄っぺらい配線がくるくると巻かれています

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今回エアバック警告灯が点灯しっぱなしになっていたのは、この部分が断線していたため。
簡単に切れてしまいます。

では何でスパイラルケーブルが切れるか?通常は切れないもの。

その答えはハンドルのセンターが狂っているからです。

エアバックのスパイラルケーブルはそれぞれ普通車であると

左右に2回転と270度くらいまで回転します。

それを超えてハンドルを回されてしまうとケーブルが切れてしまいます。。

じゃあ何でハンドルが切れてしまうか?それは下回りをぶつけたとかそういったことが原因になってくるわけです。
規定値以上ハンドルが切られてしまうと、スパイラルケーブルが切れてしまう。

これがスパイラルケーブルの怖いところ。

キャリーのものは6000円くらいでしたが、他の車はレバースイッチとASSYになっている車などは
軽く2万円くらいする部品です。

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続いてスパイラルケーブルのセンターをあわせる方法。
前述したとおり、スパイラルケーブルは左右にそれぞれ2回転と少しだけまわされるように配線の長さが決まっています。
もしケーブルを一回転右に回した状態で車両に取り付けてしまうと、すでに右に回されているため

急な右カーブを曲がろうとすると切れてしまいます。
なのでスパイラルケーブルのセンターがあっているか分らないような不明な場合はセンターをあわせる必要が有ります。

あわせ方は簡単。左右どちらかにまわしてみましょう。ゆっくりと。

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ケーブルには大抵このように合わせマークが存在します。この合わせマークを基準に何回転するかを数えるんですよ。

 

とりあえずセンターにあるか分らない場合は左右どちらか一杯まで回転させる。
ケーブルの終点がくると抵抗がかかってきます。それ以上まわさないようにしましょう。

そこを基準とします。

この状態から反対側へ2回転とちょっとまわすとまた合わせマークの矢印が合致すると思われます。

ここが仮センターとしておきましょう。

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仮センターをセンターと確実に位置づけるにはここからまず左へ何回転と何度回るかを確認する。

それを覚えておいてまた仮センターへ戻す。そして今度は右へ回してみる。

右に回した回転数が左と同じであれば、仮センター=本当のセンターポジションということになります。
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これでセンターが合ったので、とりあえずテープで動かないように固定しましょう。

続いて車両へ取り付ける際の注意点をお伝えします。

まずはスパイラルケーブルを装着しないでハンドルをシャフトへセットします。

タイヤをまっすぐにして、ハンドルのセンターが合っていることを確認してください。
その状態でハンドルを右にロックするまで切る。

何回転と何度右へハンドルが回るかをメモしておきましょう。
今度は反対に左回転を試してみる。ここできちんとセンターがでていれば左も同様のポジションでハンドルがロックする。

その切れ角がスパイラルケーブルの切れ角よりも小さいことを確認しましょう。

もしケーブルよりもハンドルのほうが切れていたら一発で断線します。
ですが、改造をしているとかそういうことでない限りありえない話しですので、ハンドルの切れ角を左右同じかを確認して下さい。

若干違っている場合は、おそらくサイドスリップでタイロッドを動かされている可能性がありますが、
その多く切れる方の角度がスパイラルケーブルの切れ角の範囲内にあればとりあえず問題はありません。

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以上がエアバックスパイラルケーブルの注意点になります。
当然エアバックをいじるときはバッテリーのマイナスを外してから10分以上放置した状態で行いましょう。

中のコンデンサが完全に放電するまでまたないと展開する可能性があります。

エアバックスパイラルケーブルについてでした。

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現役2級整備士・検査員で、現場でひたすらもがいて仕事しています。

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