交換されない車が多いブレーキオイル。改めてブレーキオイルの重要性を説いてみる

ブレーキオイルというのは、整備一般的にクーラントと一緒に車検時に交換する油脂として定番でした。

ブレーキオイルは、水に溶ける性質を持っています。ですので、長い間使ってくると
吸水性と熱による劣化が起こってきます。主な劣化としては沸点の低下

ブレーキオイルにはDOT3とかDOT4とかという数字わけがありますが、それは沸点の高さを示しています。数字が高いほど、沸点が高くなり、ベーパーロックを起こしにくくなります。

がしかし、吸水性も上がってしまうという諸刃の性質をもちます。
タウンユースで使うなら、DOT4がお勧めだとぼくは思います。純正採用はDOT3です。

話を戻して、ブレーキオイルですが、最近は車検でも交換しなくなってきました。
いわゆるオーダー車検の価格競争が背景にありそして、クーラントが超寿命化されたスーパークーラントを各メーカー採用し始めたのも原因。
クーラントも換えなくなったんだしブレーキオイルも換えなくていいやと。

実際何年もブレーキオイルを換えていない車両を整備することがありますが、ブレーキオイルの色が黒い黒い。本当に黒い。

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上が新油の層。下が劣化した層です。明らかに色が黒くなってきています。

ブレーキフルードを交換しないでいると、水を含むためベーパーロックを低温度にて引き起こしてしまうと書きました。

ですが、実際タウンユースで使用している限りではベーパーロックを体験した経験はありません。
お客さんの車で、山の頂上から引き取りで下ってくる際も大丈夫。まぁエンジンブレーキを使っているしね。
逆を言うと、ブレーキオイルの重要性でベーパーロック現象を説明したとしても体感したことのないお客さんがたくさんいるので、尚のことブレーキオイルの交換がおざなりになっています。

ブレーキオイルを換えるには、4輪のタイヤを外したりする必要があるため工賃もかかります。

そして格安車検の登場と。町には真っ黒なブレーキオイルをそのまま使っている車両が多くなった。

そして、ブレーキオイルの交換の必要性その2。

それはブレーキフルード漏れにあります。

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ホイールシリンダーが妙に湿っぽくって、しかもシリンダーの上にブレーキシューの繊維が散らばっています。

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典型的な液漏れ現象。

ブレーキオイルを交換していない車両については、ブレーキオイル漏れが多く見られるということ。
答えは簡単です。吸水性のあるフルードです。

当然水分を含んでくるので、交換しないでいると、ホイールシリンダーやディスクキャリパーの中を錆びが発生してくると。その錆がシリンダーなどを傷つけてカップと呼ばれるゴムからのブレーキオイル漏れが発生すると。

これが一番怖い。たとえタンデムマスターシリンダーとはいえ、踏力がスカスカになります。事故につながると。

ブレーキオイルを換えていない車両はブレーキオイルが漏れやすいということを覚えておきましょう。

あと全然乗らない車に限っては、ブレーキが固着してしまう。

これはOHもしくはASSYで換えないといけません。

ブレーキオイルの交換って本当に大切なんですよね。
交換してみれば分かりますが、体感も出来ます。

どのように体感ができるかというと、ペダルタッチが明らかにカチッとしっかりします。


ブレーキオイルは定期交換部品です。

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