ボンネットが開かない場合、どうするか?

この間わが社でちょっと困った事態が起こってしまいました。
同僚の知り合いが乗っていた、ホンダのストリームですがオーバーヒートをするということで見ておいてね。
と、置いていかれました。そして原因を追究することになりました。原因は、ラジエターからクーラント漏れということで、ラジエターを外してラジエターをOHする運びとなったのです。
作業を担当していたのは他の整備士だったんですが、どうやらストリームのラジエターは簡単に外せるものではなかったらしく、ボンネットのキャッチを外したり、その辺のフレームをちょっと外したりしないといろいろと引っかかって上に出ない。

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作業指数を見てみると、なるほど2時間をこえる作業だ。通常ラジエターの脱着など1時間もかからずに出来るはずだけれど、このストリームはちょっとやりにくい部類に入るんだなぁと。
ラジエターが専門業者からのOH作業から帰ってきて組み込んでいく。全部組み終わり、クーラントを入れてエア抜きをした後に調子を見る。大抵クーラントがエンジンルームに残っているのでこの手の作業は終わった後にエンジンルームをスチームで洗浄する。
そして換装させながら再びオーバーヒートしないかを観察します。

その時に事件が起こりました。リフトから洗車場へ移動させて、いざエンジンルームを開けようとしたら開かない。
どうしたことだ!?どうやらボンネットのキャッチを外したときに、ワイヤーのかけかたが甘かったらしくて、オープナーを操作したらワイヤーが外れてしまったということである。
開かないボンネット。これは厄介だ。ボンネットオープナーのワイヤーが切れてしまったら、ワイヤーを
生きている場所まで手繰り寄せてプライヤーで引っ張るという手があるけれど、ワイヤー自体がかかっていない。
うーむどうしたものか・・・

結局、ガーニッシュを外して、ボンネットのボルトを4本外して、昔の車のエンジンルーム的なスペースを作り出し、長い針金でボンネットのキャッチを操作してなんとかあけることに成功しました。
特に被害もなかったのでよかったんですが、ボンネットが開かないということはこれほど厄介なものなのかと体感しました。ボンネットのキャッチを操作することがボクもたまにあるので気をつけないといけないなと。
開かないボンネットは強敵だったというお話です。

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