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クラッチワイヤーは切れていないのにクラッチが切れない意外な原因

time 2015/08/18

クラッチワイヤーは切れていないのにクラッチが切れない意外な原因

ダイハツハイゼットです。
上手くギヤチェンジが出来ないということで入庫

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ハイゼットトラック

ギヤが上手く入らないということでしたが、
試乗してみたところ
クラッチが切れない状態にあることが判明。

走行時にクラッチペダルを踏んでもクラッチが切れていないために、
ギヤを動かすと

ギャギャッという音がしてギヤが入らない。

逆に、エンジンを切っておいて、ギヤを入れておく。その状態でクラッチを踏んで
エンジンをかけると普通に動かすことが出来ました。

リフトに入れるために、エンジンを切ってローに入れて始動
エンジンを切ってバックに入れて始動

こんなことを繰り返しながらリフトに入れることができました。

まず最初にクラッチが滑っているかどうか?
ギヤを3速くらいに入れてサイドブレーキを引きっぱなしにしてエンジン始動。
ここでクラッチを離して上げた時に、エンストしないのでクラッチは滑ってはいない。

まぁ動かしている状態ですべっていないことは分かっていました。
クラッチペダルの遊びもそんなに悪くない。

このハイゼットはクラッチ伝達機構はワイヤーを介してペダルからミッションのレリーズフォークを
動かすという、いかにもシンプルなもの。

リフトアップしてミッション側でも遊びを確認。適正と判断。

クラッチワイヤーの遊びが大きすぎると、クラッチが切れないという症状が起きます。
しかしさほどクラッチの遊びは大きくない。
でもこれ以上つめることも出来なそう。というわけで犯人はワイヤーだと思われます。

ワイヤーを外して点検

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原因判明

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ワイヤーを抑えている部分にクラック有。
ここからワイヤーがはみ出していたので、ワイヤー自体がたるんでいるような状態になっていた。
だからクラッチが切れるところまでペダルを踏み切れていないといった事。

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取り付け自体は悪くなかった。ではなぜ、こんなことになっているのか?
考えられることはクラッチが重たくなっていて、
ワイヤーに負担がかかったということ。

お客さんに事の経緯を話しました。ワイヤーを換えればクラッチを切ることは出来るでしょう。
でも、クラッチ自体が重たくなっているとまたワイヤーに負担がかかって
同じ状態になるかもしれないと。

お客さんは今回はクラッチをOHするお金がないのでワイヤーだけ
交換してくださいこと。

不安があったので、ミッションのバックプレートと、セルモーターを外して、
先のながーいノズルを使って、

ミッションのメンドラシャフトに潤滑剤が少しでもいきわたり、
クラッチペダルが軽くなるように頑張ってみた。
当然クラッチディスクに潤滑剤がかかるのはご法度。
セルモーター取り付け側からクラッチディスクに向かって
パーツクリーナーで脱脂をして組み付け。

c-log741-05
そして新品のワイヤーをつけて、クラッチを調整していくと

きちんとクラッチが切れるようになりました。

以上ハイゼットのクラッチ修理でした。

最終的にこの車両は、クラッチペダルのワイヤー取り付けブラケットが曲がってしまいました。
どうにもこのハイゼットには多い症状らしいです。

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現役2級整備士・検査員で、現場でひたすらもがいて仕事しています。

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