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クラウン JZS153 1JZのVVTタイミングベルト・カムシャフトオイルシール交換

time 2015/11/06

クラウン JZS153 1JZのVVTタイミングベルト・カムシャフトオイルシール交換

トヨタ クラウン
型式 GF-JZS153
エンジン 1JZ VVT-i搭載
平成10年式

今回お届けするのは

JZS153のクラウン
1JZで可変バルブ機構のVVT-iを備えたものの
タイミングベルト交換のレポートです。

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トヨタ クラウン
JZS153 1JZのVVTタイミングベルト交換。
過去に1JZのタイミングベルト交換は何度かレポートしきましたが、
今回はカムシャフトのオイルシールを交換するために、可変バルブ機構のVVTスプロケット(アクチュエーター)
を脱着しました。その際の注意点なんかもお伝えしたいと思います。

まずはエアスクープダクトを10mmではずします。
そして、ラジエターの水を抜きながら、ファンの12mmのネジを4本ファンベルトがかかった状態で緩めておく。
ネジを緩めたら、ファンベルトテンショナーを14mmのネジで緩みの方向へ傾けて
補機ベルトを外す。

とりあえず車両の下にもぐって、アンダーカバーをはずして、
ATのクーリングホースのINとOUTをラジエターから外す。
ホースにはネジやプラグなどでふたをしておくこと。じゃないとATFがどんどんホースより漏れていってしまう。
そしてラジエターロアホースを外す。

これでまた車上に戻り、ファンのネジ12mmのナット4本を外す。そして
ファン外してシュラウドの中に入れる。この状態で、ラジエターアッパーホースを外して
ラジエターのコアサポートのネジ12mmを2本を外してラジエターを上へ引っこ抜く。

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ファンと一緒にラジエターを外すのが簡単

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するとこんな状態になっています。
これで、タイミングベルトカバーの上を六角レンチをもって外す。ネジ4本。

カバーの上を外したら、今度はタイミングベルトカバー中を外す。ココも六角のネジ3本
そして、ファンベルトオートテンショナーを12mmのネジ3本を外して取りはずす

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ちょっと見えづらくてごめんなさい。

これでタイミングベルトカバーの下を外すためには、クランクプーリーを外さないといけない。
しかしこのプーリーのネジ22mmは330N・mという強大な力で締め付けられている。

ボクはいつもプーリーホールドをかけて、ながーいパイプレンチで緩めます。
ちなみに柔なソケットではすぐに割れちゃいますよ。

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ネジが緩んだらプーリーを外します。
固着しているので、CRCなどを隙間からかけて、少しずつこじったりして抜きましょう。
無理したらプーリーも割れます。

でもクランクプーリーには振動防止のトーショナルダンパが付いているので、
出来ればプーリーも新品に換えたほうがいいと僕は思う。

クランクプーリーが外れたら
タイミングベルトカバーの下を外す。ここは普通の10mmのネジでとまっている。
しかし、右側のネジをはずすには、パワステポンプのブラケットを少し外して移動させないと
ネジを緩めるクリアランスが出来ないので注意。

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ここで再びクランクのネジを取り付けて、1番圧縮上死点を出す。
大体の1JZは圧縮上死点より60度ずらした場所にもうひとつの合いマークがあります。
ここで大体ベルトの脱着をするようになっています。

が、このJZS153のクラウンにはカムのスプロケットには圧縮上死点より60度のマークがあるけれど
クランクについては不明だった。とりあえず圧縮上死点でボクは作業をしました。

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タイミングベルトにはかなりの亀裂が走っていた。

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この状態でテンショナーベアリングを外してタイミングベルトを外す。

バルブクラッシュを避けるためにボクはクランクを60度ほどずらしておいた。これでピストントップは下がって
カムがずれてもバルブはつかないはず。

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カム

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クランク

クランクのスプロケットを外して、クランクのオイルシールを交換

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まずはエキゾーストカムのスプロケットを
カムロックツールで固定してはずす。

そして問題のVVT
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このインテーク側のスプロケットはVVTのアクチュエーターも兼ねています。
この特徴は可変バルブタイミングをしているということ。

つまり、スプロケットはカムシャフトが動かなくても、動いてしまう

ということ

ちなみに覚えておかないといけないのは、このVVT-iは、インテークのバルブタイミングを遅らせてオーバーラップを
長く取ったりする機構です。このクラウンに搭載されているVVT-iは初期型の方の
VVTで油圧で単純に位相を変えています。今では電動式になったりデュアルVVTだったりいろいろありますが、
これはそんなには複雑ではない。

カムが合いマークに合致する場所でタイミングベルトを外すと、
エキゾースト側にVVTのアクチュエーターであるスプロケットが30度くらい動きます。

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タイミングベルトカバーの合マークより、エキゾーストカムの方へ30度ほど傾きます。
これで正常。左回転するということを覚えておきましょう。

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そしてVVTを分解していきます。この奥のインテークカムのオイルシールがある。
14mmの六角レンチでストレートスクリュープラグを外します。

ちなみにボクは14mmの六角レンチを300円で買ってきて、適当な長さに切って
それを14mmのソケットでかませたお手軽ツールを製作して外しました。

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ストレートスクリュープラグを外すとまた中に10mmの六角ネジが出てきます。
ストレートスクリュープラグを外すとVVTの中のオイルが出てきます。

正規の方法ではVVTのソレノイドバルブを外して、VVTのスプロケットを30度動く範囲でポンピングさせて
ソレノイドバルブの穴からオイルを排出させることとなっています。
今回はどの道タイミングベルトも交換するから問題ない。
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今度は中の10mmの六角ネジを外す。これは手じゃ回りにくいのでインパクトで回した。

これでVVTが外れる。

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外したVVTアクチュエーター。
ちなみにこのアクチュエーターの周りについている10mmのネジ5本を外してしまうと
ASSYで交換しないといけなくなるとのことです。注意。

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裏側。

タイミングベルトにオイルが付いてはいけないので綺麗に拭いておくこと。
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これで後ろ側のタイミングベルトカバーを外してオイルシールを交換する。
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カムのオイルシールは本来ヘッドカバーを開けて、カムキャップを外して交換する手順です。
しかし、周りにオイルを塗って打ち込めば手間が省ける。

この状態でウォーターポンプも交換。オートテンショナーも12mmのネジ2本外して交換しておく。

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ちなみにウォーターポンプを交換するには、オルタネーターの上のネジを外して、
左側へ少し移動させておかないとネジを緩め切れないので注意。

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これでカムを締め付ける。インテーク、エキゾースト共にカムのネジは

810kgf・cmつまり通称8,1kg

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インテークカムのノックピンが上を向いている。これはインテークカムが1番圧縮上死点にあるということ。

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VVTスプロケットをはめてみる。そうすると、時計回りには可変しないはず。
左回転に30度ほどまわる。これで正解。

逆を言うと、右回転にVVTをロックさせた状態で、上死点マークをあわせるということ。

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10mmの六角のネジを810kgf・cmつまり通称8,1kgでしめたら、
シールワッシャーを新品にして、ストレートスクリュープラグを締め付ける。
シールワッシャーは必ず新品にすること。じゃないとオイルが漏れてきますぜ。

トルクは15N・m(150kgf・cm)つまり1,5kg

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インテークのVVTは左側へ30度可変しなくてはいけない。
右側へロックさせたら圧縮上死点に来ること。ここがインテークカムシャフトが圧縮上死点にあるということ。
これを間違ってしまうと、タイミングがずれてしまう。注意。
VVTに惑わされないで、インテークカムが圧縮上死点にしなければいけないということ。

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そうしたら新しいベルトをかける。そしてオートテンショナーのピンを抜いて張りを与える。
10分ほど放置してクランクを2回転まわして再度タイミングが合っているか確認。

あっていたら組み付ける。

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ちなみにクランクのプーリーボルトは前述したとおり

3300kgf・cm。通称33kg。

こんなにながーいトルクレンチで締め付けます。

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ちなみにタイミングベルトカバーにはVVT-iの取り外し注意点がかいてあります。

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あとはモトに戻して終了。

というわけで、
JZS153のクラウン
1JZで可変バルブ機構のVVT-iのタイミングベルト交換のレポートは終わりです。

がんばってくださいませ。

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現役2級整備士・検査員で、現場でひたすらもがいて仕事しています。

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