円弧動エンジンとは何だ!?

この前自動車ニュースを読んでいたら、次世代エンジン円弧動エンジンというものの紹介が有りました。興味があって詳細を見てみたらなんだかすごいんです。

日本ソフトウエアアプローチという会社が、設計したエンジンでレシプロエンジンとロータリーエンジンのいいところを合体させたというものになっています。

実際に円弧動エンジンが動いているアニメーションがあるのでリンクを貼っておきます。

円弧動エンジンの動作アニメーション

同社のHPに詳細は記載されていますが、

排気量1080ccのエンジンがわずか13、9kgで製作されているということ。これは驚異的ですよね。2000ccクラスのレシプロエンジンは200kg前後になるということですので、およそ10分の1くらいの重さということでしょう。この1080ccのエンジンが1800ccのレシプロエンジンと同等のトルクを発生するということです。

しかもこのエンジンをよく見ると、自然過給エンジンということだそうです。NAなんだけど、ターボみたいな効果が自然的に望めるということ。1080ccながら馬力は244馬力程度だそうです。3000cc程度のレシプロに相当。熱効率が55パーセントということ。

通常のレシプロなら30パーセントくらいなんです。通常走行時にはそれが20パーセントまで落ち込むことを考えるといかにこの円弧動エンジンがすぐれているのかがわかります。

さらにこの円弧動エンジンのすごいところは、300回転程度でアイドリングをさせることができるということ。しかも振動はロータリーエンジンの特性を持っているので当然少ない。既存のレシプロエンジンより10分の1の重さで同程度の出力がだせるエンジンになる。

これらを踏まえると、燃費が現在のレシプロと比較すると、3倍は優れたものになるということ。

もしこれが全て当てはまったとしたら、大変な技術のブレークスルーになるでしょう。今までの内燃機関というものが一気に見直される一歩になるかもしれません。このエンジン、ロータリーエンジンのように重ねることが出来るそうです。大型用のエンジンにも応用が可能という。

今のハイブリッドにこの円弧動エンジンが搭載されたら、実用燃費でリッター30kmなんていう世界は夢じゃないですね。カタログ数値にすればリッター50kmとか60kmくらいになるんじゃないでしょうか?

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