エンジン不調の時に行う診断方法の手順

本日はちょっとエンジン不調の時におこなう診断方法を紹介。といっても、これは後輩に教えてる方法でもあります。

まず、エンジン不調の原因が片肺であること。すなわちどこかのシリンダーが失火しているということを前提に考えます。それ以外には使えません。

今の車ってほとんどがダイレクトイグニッションシステムを使っています。この診断方法を間違えるとちょっと厄介だから手順が必要なんです。

車が入庫してきた時、明らかにエンジンが片肺症状を起こしていた。一番怪しいのはイグニッションコイルかプラグかのどちらかになります。これを確実に見極める為の手順。

ちょっとあらっぽいやり方ですが、まずはダイレクトイグニッションをシリンダーヘッドカバーに固定している10mmのネジを外します。ネジを外したら、エンジンをかけた状態でコイルを一つずつ持ち上げる。

すると、不調を起こしているシリンダーはなんの変化も起きません。正常のシリンダーのコイルを浮かせるとエンストします。

これは当然。1気筒死んでいる上にさらに正常なシリンダーも火花が飛ばなくなるわけですから。

この方法でまずは不調になっているシリンダーを特定します。

※この方法はかなり荒っぽいです。本来ならOBD2を使ってインジェクターを止めるなりのパワーバランステストで行います。

あくまで現場や出張時にしか使わないです。

不調になっているシリンダーを特定できたら正常なシリンダーのイグニッションコイルと入れ替えてみる。

ちょっと整備をかじった人間だと、イグニッションコイルとプラグを一気に全部外しちゃうんです。でもこの方法だとダメなんです。プラグがいけないのかコイルがいけないのか住み分けができませんから。

話を戻して、不調を起こしているシリンダーのコイルと正常だったシリンダーのコイルを入れ替える。これで症状が逆転したらイグニッションコイルが不調を起こしていると考えてOKです。

コイルを入れ替えても症状が逆転しない場合、不調を起こしているシリンダーのプラグと、正常なシリンダーのプラグを今度は入れ替えてみる。

ここで初めてプラグなのかコイルなのかが判明するわけです。

最低限で修理したいと言われればもしかしたらプラグを1本だけ変えれば直るかもしれない。はたまたコイルを1つだけ交換すれば直るかもしれない。

当然イグニッションコイルって理想は全数交換です。それはもちろんお客さんにほかのコイルも壊れる可能性を伝えておいて、整備作業を選んでもらう。

この手順を踏まないと、プラグを全部交換しないとダメになったり、コイルも不調なのがどれかわからなくなったりめちゃくちゃになります。

エンジンが失火をしていたら、まずはどこのシリンダーが不調なのかを見極める。コイルがいけないのかプラグがいけないのかを正常なシリンダーとそれぞれ順番に交換して試してみる。

この手順を踏まないとピンポイントに修理することが難しいのです。

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