特に問題なかったエンジンが、急にエンジン壊れた話

ごくたまにですが、こういうケースが起こり得ます。

それは、中古車で販売しようと車検整備を終わらせて納車したあと、エンジンが壊れてしまったというもの。

中古車の中には、自工場でずっと整備されてきた車もあればそうでない車もあります。そうでない車はオークションなどで仕入れる為、整備履歴がまったく不明。どういった環境下で使われていたかもわかりません。

車の外見と、中身は別物です。エンジンもそう。中古車で仕入れた車のエンジンまで分解するかというと、そこまでしません。

オイル漏れなどがあれば、ヘッドカバーを開けたりしますがそれ以外はエアクリーナーやプラグ・ベルトなどの消耗品を交換して納車します。

エンジンにたとえ異音が発生していなくても、壊れちゃう事がある。そんなエンジンを分解した事があります。

なぜ壊れたのか、原因を究明する為に載せ替えたエンジンをバラしてみた。高速道路を走行中に、急にパワーダウンして慌ててサービスエリアへ入ったというものでした。

高速走行中にエンジンに何が起こったのか?

2番シリンダーの圧縮がなくなっていたんですが、ヘッドは他のシリンダーに比べて焼け気味。

ピストンはこんな状態。

さらに原因を調べていくと

原因はピストンリングでした。完全に固着しています。

いわゆるスティック現象というやつ。

こういうことがあるから中古車は恐ろしい。

何が起こるかわからない。

素性のいい中古車であれば、会社で保証をつけることもあります。基本的にお客さんがあそこのお店にあったあの車がいい。というものを業販して整備する場合は保証はなかなかつけられない。

基本的に中古車店で半年程度の保証を付けてくれるケースは、素性がいい車であることは間違いありません。

今まで整備してきた車歴がわかるから、自信を持って保証をつける。裏を返せば、何も問題が起こらないだろうという自負があるから保証付を前面に打ち出す。

保証がある車とない車ではある車の方が印象がいいですから。

実はまた中古車壊れちゃったんですよ。なんとタイミングの悪い。それは同業者から譲ってもらった車なんですけど。うーん。

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