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エンジンスターターでエンジンがかからない原因

time 2016/08/04

点検で預かったお客さんの車で

「エンジンスターターでエンジンがかけられなくなった」

というご用命があった。担当したのは大先輩の整備士。
症状を確認するとスターターモーターを回すことはまわす。
が、エンジンがかからなかった。そこにいる整備士の誰しもが

「クランキング時間をながくすればいいんじゃない?」

と口を揃えていった。実際にボクもそう思った。が、その先輩整備士は思わぬ行動を取ったのだ。エンジンの
基本診断である、コイルを外してダミープラグをつける。プラグをアースさせてエンジンスターターでクランキング
させてみたのだ。そしてこういった

「火がすごく弱い」

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と。思っても見ない先輩の行動に他の先輩が口を出す。

「バッテリーがないんじゃないの?」

しかし大先輩はブースターをつないだ状態でもエンジンスターターを始動させて試したといっていた。
先輩同士がなんだか口論になりそうだったので、僕が車両をちょっと点検してみた。
そうしたら原因が一発で分った。

他の先輩はバッテリーがないという。車両を診断している先輩は火が弱いという。
答えは後者だ。火が飛ぶはずがないとぼくは確信した。それはなぜかというと
、エンジンスターターでクランキングをしているときにメーターパネルがまったく点いていない。
つまりセルモーターだけから回しされている状態だということ。

ここまできて、エンジンがかからない理由が分らない人はいないでしょう。
つまり、エンジンスターターでセルモーターまではまわしているけれど、
何故かイグニッションがONになっていない。
これじゃ火が飛ぶはずがない。

大先輩もメーターパネルまでは確認していなかったらしい。
エンジンスターターの本体を取り出してカプラーをつなぎなおすと、
ATのシフトポジション検知の音がなりだしたので、ATのシフト再設定をしてあげた。
それでエンジンスターターを使うと、エンジンがかかったのである。おそらく本体が駄目になりかけているのか、
カプラーの甘噛みかな。いずれにしろ、ビックリしたのが大先輩のエンジンスターターを使っての点火点検だった。
でもそれをしてくれたおかげですぐに原因がわかった。基本点検は大切だなと思いました

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現役2級整備士・検査員で、現場でひたすらもがいて仕事しています。

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