電動パワステ警告灯が点灯してエンジンが止まってしまったトラブル

お客さんから電話がありました。
「パワステの警告灯が点灯して、エンジンが止まってしまった」

ということです。

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車両はVWのポロ。

早速車を引き取りに行きました。

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ポロ

取りに行ったらもう9割くらいの原因が分かりました。

この車両はバッテリーが上がっていたらしく、ブースターケーブルをつないでエンジンを始動したと言うこと。
しばらくエンジンをかけておけば、バッテリーが充電されるだろうと思い、エンジンをしばらくかけておいたそうです。

そして、いざ発進!と、カーブを曲がっていたら、突然パワステが利かなくなり、警告灯が点灯。エンジンストールという流れになったそうです。

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エンジンは1,4リットル

このポロに取り付けられているパワーステアリングは電動タイプのもの。

エンジンがストールしたら、再びブースターをつなげないとセルが回らないほどバッテリーが弱っていた。
というか、この手の外車のバッテリーは国産のタイプとは違い、急に寿命が来る。
その前兆が感じにくいのが特徴。

あ、バッテリーが弱くなってきたな。と思ったら、セルがすぐに回らなくなってしまう。

ではATなのに何故エンジンストールするのか?

これはもう簡単そのもの。ブースターでエンジンをかけたとき、充電警告灯はついていなかった。
そして走行するまでパワステ警告灯も付いていなかった。

ということは、バッテリーが充電できないほど劣化していしまっていて、実際全然電気をためられない。
そこに来て、ハンドルのすえぎりなどで、電動パワステのモーターを動かすと、オルタネーターの発電容量をオーバーするほど電気を使う。

なので、負荷が相当にかかり、他のシステムにまで電気がいかなくなりストールするということであった。

実際、ブースターを持って預かりに行きましたが、一度ストールしました。
それはゼロ加速からのハンドルを全開に切るようなシチュエーション。
エンジン回転もあがっていなくて、パワーステアリングのアシストは全開というような時にストールした。

なので、コーナーを曲がるときは、なるべく電動パワステを機能させないようにおおきなRを描いて曲がって工場にまでやってきたということですね。

しかし、バッテリー上がりくらいで走行に支障をきたすトラブルが起きてしまうのは困り者。
オルタネーターの容量が、車に対して小さいということが髄著に露呈されているケースであった。

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