誤発進抑制機能がついた車の注意点をよく理解しておかないと危ない。自動ブレーキ車は説明書をよく読もう

誤発進抑制機能というものをご存知でしょうか?

近年多発している、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いなどによる誤操作を車両側で制御してくれる機能です。

各自動車メーカーそれぞれ独自の名前がつけられています。

今回紹介するのはホンダの誤発進抑制装置です。現行型NBOXに搭載されたホンダセンシング。軽自動車にしてはかなり高性能です。

このホンダセンシングにも誤発進抑制装置が組み込まれています。

例えば停車時や約10km/h以下で走行している時、自分の車の真正面の近距離に車などの障害物がある場合。アクセルを踏み込んだ場合、エンジン出力を制御して急発進を防止してくれます。

これがどのようなシチュエーションでまずいことが起きるのかというと、取り扱い説明書にも書いてありますが踏切です。

万が一踏切内に閉じ込められて遮断機が降りてしまった場合、遮断機を障害物として検知する可能性があるということ。

どうなるか?

目の前に遮断機があり、障害物と認識するとアクセルを踏んでも出力制限がかけられてしまい踏切から脱出することができなくなるということ。

この解除方法を知っておかないとまずいということです。

ホンダセンシング搭載車で踏切に取り残されてしまったら

あくまで緊急時の対応として、覚えておいてください。

万が一踏切ないで取り残され、降りてきた遮断機を障害物として検知してエンジン出力を制限されてしまった場合どうするか?

いくつかエンジン出力制限を解除する方法がありますが、緊急時に使う方法として説明書には2つの方法が記載されています。

1、CMBSスイッチ(衝突軽減ブレーキ)をOFFにする

2、アクセルペダルを約4秒間以上踏み続ける

想像してみてください。踏切内にそもそも取り残されるということは、遮断機が降りてきたのに侵入するといった動作をしないとおそらく起こりえないシチュエーションかな?

踏切内の距離が長いある程度都会とかだと思いますね。僕が住んでる長野あたりではそんなに大きな踏切はあまりみかけません。

踏切に侵入したはいいけど、向こう側の遮断機が降りてしまった。誤発進抑制機能が働く時速10km/h以下で踏切内を走行、向こう側の遮断機を障害物として検知。

出口付近で急にエンジン出力制限がかかってしまう。こういうシチュエーションですね。整備資料を見る限りだと出力制限がかかってしまうと、制限中は脱出は無理だと思います。

アクセルを踏んでるのに進まなくなる。これはなかなか恐怖です。だけどそんな恐怖の時に解除方法を知らないとさらにやばいわけ。いきなりディーラーに電話したってダメだろうし、その辺の人に聞いても知らないだろうし。

やはり自分の身は自分で守らないといけないということです。CMBSスイッチをOFFにするかアクセルを4秒以上踏み続ける。

この2つの対処法を知っておかないと困るわけです。

ただCMBSスイッチって、アクセルペダルの上あたりにあって目立たない場所なんです。どのスイッチかわからなくなる可能性もあるので、アクセルを4秒以上踏み続けるということを覚えておきましょう。

そのほかに誤発進抑制機能を解除する方法として

  • アクセルペダルを離したとき
  • アクセルペダルを約4秒間踏み続けたとき
  • ブレーキペダルを踏んだとき
  • ハンドルを操作して、衝突を避けようとしたとき
  • CMBSをOFFにしたとき

これだけの記載がマニュアルにはあります。ですが、踏切内ではCMBSをOFFにするかアクセルペダルを4秒以上踏み続けてくださいと書いてあるので、その2つの方法のどちらかを選んでください。

ちなみに他のメーカーはどうなのかというと、ダイハツのスマートアシストで踏切内取り残され状態になった場合はアクセルペダルを8秒以上保持しないとダメ。それかトラクションコントロールスイッチをOFFにする。

アクセルペダル8秒以上保持はかなり焦るので、物理スイッチで解除したほうがいいですね。

何はともあれ、こういった自動ブレーキが搭載された車はきちんとマニュアルを読んで理解しておきましょう。周りの人に聞いても、わからないと言われるだけですからね。

おそらく今後はカメラの認識で踏切などもきちんと認識できるようになれば改善されていくと思われます。今みたいな発展途上の時が一番危ないのです。

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