自分が高齢になった時の運転状況を体感した件

これがそうかと思った。前からよく僕が書いていることだけど、人間というものは年を重ねるにつれ体が衰えていくものだ。それはクルマの運転にも現れてくることがある。
その一つがマニュアル車のクラッチ操作である。ぼくの会社にも高齢のドライバーのお客さんがいるけれど、そのクラッチディスクの寿命が一般のユーザーが使っているよりも明らかに短いのだ。
最大の原因は半クラッチ操作だ。このときに不用意にエンジン回転数を上げすぎてしまう。
なぜエンジン回転数をあげすぎてしまうというと、これは加齢による聴力の衰えなんだとおもう。
耳が遠くなる。これは少なかれ誰にだって訪れる加齢現象の一つだ。それと加えておそらく全ての五感の機能が若い頃よりも衰えているのは間違いない。

これを僕は体感した。聴力の低下を体感した状態での半クラッチ操作だ。はっきり行って分からない。
一体自分がどのくらいエンジンをふかしているのかが分からなかった。
お客さんがあぜ道に車を落としてしまい、先輩とキャリアカーで引っ張りあげていたときの出来事だ。
近くにはキャリアカーがエンジンをかけながらワイヤーを巻いてトラックを引っ張っている。
その時、僕は軽トラックの運転席に座り、微妙な駆動をかけながら脱出を試みていた。

「おい、そんなに吹かすな」

先輩が大きな声で言ってきた。キャリアカーの大きなエンジン音を間近に聞きながらだと、一体僕はどのくらいのエンジン回転数に保っているのかがわからなかったのだ。
これが自分の老年期に起こりえると考えたら、納得した。
僕が考えるのは若い頃は操作が複雑なマニュアルでも大丈夫だ。しかし、自分の感覚が衰えてきたら間違いなくATを薦める。五感が鈍くなったときに複雑な操作をしながら運転をしていると、周りの状況を察知するのが遅くなる。

であればATで変速は任せておいてその分でも運転に集中したほうが良い。
僕も年を取ってきたらオートマを選ぼうと思った。ATで安全機能が付いているものがいいですね。

ペダルの踏み間違いも車のほうで止めてくれますから。歳をとったら、車に逆に助けてもらえるようなイメージになればいいんじゃないですかね

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