KT-R事件
2,3年くらい前のことでしょうか?
家にあった親父の愛車、確かホンダの軽トラだったと思いますが、
それがエンジンブローしまして、
(タイミングベルト切れて、バルブをついたのです)
新しく農作業用に軽トラを買おうという話になりました。
で、親父の知り合いが、SUZUKIに居たので、必然的に次の軽トラは
キャリーになったのです。
長く使うとのことで、新車で親父は購入しました。毎日嬉しかったらしく,
走り回っていました。
丁度その頃、チームMHOではチューニング費用を稼ぐ為に、
本職の他に兄弟で、バイトをしよう!とのことになり、
一緒に電話帳配達のバイトをやりました。
このバイトは自家用車を持ち込んで、配っていいよ!というものでしたので、
当然チームMHOは新車のキャリーを借りていったのです。
毎日仕事が終わってから、2人でキャリーを操り、せっせと配達しました。
親父から、
「慣らし中だからあんまり回転あげんじゃねーぞ!」
といわれましたが、キャリーに
タコメーターがついてる筈もないので無視(笑)
配達は結構狭い道を行ったり来たりでした。ですので、キャリーの身のこなしは
最高にマッチしていました。
兄「今日はあと1軒配ったら終了にしよう!もうすぐだ!」
弟「了解!この辺で止めるぞ!」
兄「よっしゃちょっと見てくるわ!」
そういって兄は車のドアを開けて走っていきました。
弟はキャリーを縁石ギリギリに止めて、兄を待ちました。
程なくして兄は戻ってきました。
弟「どうだ?」
兄「車出してくれ!もう少し先の家みたいだ!」
弟「了解!」
兄「こんなの道に落っこちてたぜ!」
と、兄が手にしていたのは
なんとGT−Rのエンブレムもどき!!
なかなか精巧な作りでした。これは儲けた!!
兄「ここらだ!止めてくれ!」
そういうと兄は、ドアを開けっ放して配達先に行きました!
弟「なんでRのエンブレムが落っこちてんだろう?」
と、弟が不思議に思っていると、遠くから兄の声が!
兄「ちょっと来てくれ!」
弟は兄の方へ車を発進させました!すると!!
がりがり!!!
なんと!ドアが
開けっ放してあるのを
忘れていて、
ドアを縁石に
擦ってしまいました!
弟の脳裏に瞬時に次のことが思い浮かびました。
新車→擦った→バレる(親父に)→殺される(親父に)
弟「キャリーすっちまった!ドア開けっ放してあったの忘れてた!」
兄「まっじぃ!?俺ドア閉めてなかったか!?」
兄の脳裏に瞬時に次のことが思い浮かびました。
新車→擦った→バレる(親父に)→埋められる(親父に)
弟「あっちゃーどうする?これ?」
新車のキャリーのドアはちょっぴり曲がっていました。
兄「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
弟「ぶっ殺されるぜ!親父に!」
兄「ちょっと降りろ!」
弟「どうする気だよ?」
兄「反対からまたぶつけてみよう!」
弟「はぁ?ちょっ・・・!!!」
がりがりがりがり
弟「・・・・・・・・・・(呆然)」
兄「どうだ!?」
キャリーのドアは、
さっきりひどく、
波打つように
曲がっていました!
兄「・・・・・・・・・ま、まぁいいだろう(呆然)」
弟「良くねーよ!!よけいひどくなったじゃんかよ!!どうすんだよ!?」
兄「・・・・・・・・う、うるせぇ!ようはバレなきゃいいんだ!」
弟「ばれるに決まってんだろ!」
兄「良く考えろ、要するに親父の注意を他で引けばいいんだ!」
弟「どうやって?」
兄「そうすりゃほとぼりが冷めた頃、誰がぶつけたのか謎のままだ!」
弟「しかしどうやるんだよ!?」
兄「これだ!」
兄が手にしていたのは、
あの拾ったGT-Rのエンブレムもどき!
(実際はRの部分しかありません)
兄「これで家の軽トラックもKT-Rになる!」
弟「・・・・・・・・(開いた口がふさがらない状態)」
兄「ともかくこれを貼り付けて、さあ帰還するぞ!」
そうして、我々は家路についた!
飯を食っていると、いつものエキゾーストが!
ドルボヴェオボモノモヴォボウモボボボボボ
きったぞ♪〜 きたぞ ♪ 親父ちゃん〜♪
さすがにもう夜!KT-Rの傷を確認できるはずもありません。
その日は音沙汰なしで終わりました。
-翌日-
親父がいつものようにKT-Rに乗って出かけました。
弟「ふう。とりあえずはばれていないみたいだな!」
兄「当たり前だ!」
暫くして親父が帰ってきました。親父が家に入ったのを確認すると、
我々は昨日ぶつけた傷の度合いを確認することに!
しっかし、KT-Rに驚きの変化が!!
ない!
昨日ぶつけたはずの傷がないのです!
弟「はぁ?昨日確かに左側ぶつけたよな!?」
兄「ああ!一体どういうことだ!?」
おかしい!絶対にへっこんでいたはずだ!
疑問に思ったわれわれは、KT-Rエンブレムを確認することに!
ない!
拾って軽トラに貼っておいた
GT-Rエンブレムもどきが!ないぞ!
我々が血眼になってエンブレムを探していると親父登場!
親父「一人25000円ずつだ!」
MHO「・・・・??25000円だぁ?ナニそれ!?」
親父「俺のキャリーぶつけたろ!?板金出してきた!」
MHO「!!!!!!!」
まじかよ!親父のやつ、
何か俺たちに言う前に板金だしやがった!!
一枚上手だった〜(泣)
ここまでやられると、さすがに手も足もでませんので、お金を払いました(泣)
副業の給料がそのまま板金代へと消えました・・・・・・。
兄「!!そういえば、ここに貼ってあったGT-Rのエンブレムどうした!?」
親父「ああ、あれか、あれは気に入ったから
俺のラルゴに張っておいた!」
MHO「ぶっ!!」
なんと!あのエンブレムは親父のハートをキャッチしていたのか!?
ラルゴを見ると確かにリアにGT-Rのエンブレムが!!
親父「ラルゴRだ!」
弟「・・・・・・(超呆然)」
こうして、GT-Rエンブレムのおかげで、お咎めはなしになりました。
まさかあれをラルゴに貼るとは思わなかった。
そんなラルゴも37万キロを走った天寿をまっとうして、
6月を持って廃車になりました。
まだまだ走れる状態だったらしいですが、(親父曰く)
フロントウィンドウが割れてしまったので潰す決心をかためたそうです。
親父のラルゴへささげるKT-Rストーリーでした!
僕らはこれでチューニング代を稼いでます