この前、本屋でカー雑誌を読んでいたら興味深い記事があったので紹介します。
それは、KTCのトルクレンチなんですが、普通のトルクレンチじゃなくてITトルクレンチというものなんです。
通常のトルクレンチとITトルクレンチの何が違うのかというと、締め付けるボルトにICタグを埋め込んでいるという点です。ITトルクレンチを使って、ICタグ付きのボルトを締付けると規定トルクになったらその情報をボルトとレンチにおいて通信するそうです。
具体的な例をあげると、ボルトにレンチをセットするだけで適正トルクのデータがボルトからレンチに送られて締め付けトルクが設定されるそうです。
当然ICタグを埋め込まれていても強度は問題無し。サイズは特別注文にも対応できるということです。
これを使うことで、締め付けトルクを完璧に守ることができるだろうし、履歴として作業を振り返ることもできますね。問題はコストだろうと思います。
だけどスーパーカーなどはこういったタグ付きのボルトで製作されるというのもなかなかいかもしれませんね。
これを突き詰めていけば、締め付けたボルトがキチンと規定トルクを維持できているか、つまりどこかのボルトが緩んでいないかをモニタリングできるようになれば、いろんな場面で役に立つでしょうね。