ランドクルーザー HZJ70 ハブロックの警告灯点滅 オートロックハブ故障 オートロックハブ分解・組み付け修理

トヨタ  ランドクルーザー
型式 HZJ70

ハブロックの警告灯が点灯するということで入庫


ランクル ハブロックの警告灯点滅


緑のランプがそうです。

このランクルは、スイッチで4WDにオートで切り替えられる機構をもっています。
直接ハブのダイヤルを回すたいぷではありません。

走行距離は20万キロオーバー。

オートフリーロックハブの故障ということになりますが、大体がハブのモーターのブラシがなくなってしまって
点滅するケースがほとんどです


オートロックハブ

とりあえずブラシの残量を確認するためにハブをばらします


一応バラす前に印をつけておきました。


まずは一番外側を外します。無理やり引っ張らないこと。
若干引っかかってくることがあります。無理やり引っ張るとスプリングが伸びちゃいます


問題はこの中です


4つのナットを外す


スナップリングを外す。

これでオートロックハブが外せます


外した状態


これが問題のオートロックハブです。下に見えるギヤのところにモーターがついていて、
ギヤを介してハブをロックする仕組みです


これが問題のモーターのブラシです。明らかに残量が不足しています。
ほぼ使い切っている感じです。コミュテーターと接触ができない程。

このブラシだけ交換できればいいんですが、というかできるんですけど部品の供給がないんです。

なのでオートロックハブASSYでの交換になっちゃいます。

このオートロックハブの価格は1つ47000円。両側で工賃を入れれば11万円近い修理になります。

ただ、マニュアルロックハブへの改造ができるので、そちらにしたほうがお得だと思います。
オートでの4WDの切り替えにこだわってなければ、マニュアルのダイアルタイプのハブは30000円はしないです。
そして、モーターではないので物理的に寿命はない。

もしオートにこだわらないならマニュアルロックハブへしてみてもいいでしょう。

ちなみに、このオートロックハブですが、取り外しはさほどではないんですが、
取り付けはきちんとやらないと壊してしまいます。

取り付ける際は


ここにサービスホールがあります。


クリップを真っ直ぐにしたものを用意してください


表側のサービスホールからクリップを差し込んで、ブラシを押さえつけながら
ブラシホルダーまで伸ばします


内側のブラシを抑えるようにクリップが出てきているのがわかります。
これと同じように外側のブラシも押さえつけてクリップを通します。


このような感じ。こうやってクリップをブラシの手前に通してブラシが飛び出ないように抑えた状態で
ハブを組み込まないといけません。


このようにクリップを刺した状態で車両に取り付けます


ハブのネジを締めて固定したらクリップを引っこ抜きます。

ブラシを固定した状態で組み付けないと、中でバラバラになっちゃうわけです。
で、ブラシで部品が出ないから片側47000円の部品代になってしまうのです。

これは要注意ですよ。

車検で、ハブに型があるからプレロードを調整しようなんて、うかつに分解すると痛い目にあいます。

知ってればなんてことないんですけどね。


ランクルのオートロックハブのランプ点滅修理でした。

当然ハブの紙のパッキンは再利用不可ですよ

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