ミニキャブ エンジン不調 3G83 プラグのクラック

ミニキャブトラックです。
車検で入庫してきましたが、エンジンが不調。
年式は6年ほど経過している車で、走行距離はまだ3000km

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どのようにエンジンが不調なのかというと、まさに不調という言葉がぴったり当てはまるほど不調。
アイドリングでハンチングみたいな症状を起こしたり、時には正常っぽくなったり。
そうかと思ったら吹けなくなったりといったところです。

順序を追って確認していくことに。

プラグを外してみてシリンダーの状態を確認すると、そんなに異常はなさそう。

当然ダイアグコードは何も無し。

診断機をつないで、各センサーをモニタリングしてみてもこれといった異常はなさそうな感じ。

せっかく診断機をつないでいるのだからと、エンジンが不調の時にパワーバランステストをおこなって見たらよけいに具合が悪くなった。どうも1気筒のトラブルとかそういうのではなさそうで、総合的に全部のシリンダーが不調みたいなそんな感じです。

気になったのが、6年落ちで走行3000kmという走行距離。しかもデータを見ると、一回目の車検が2000kmということでした。

つまり4年間で1000kmしか乗っていない。

これは燃料が腐っているのかな?という疑問が出てきたので、燃料系統を点検してみることに

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この車の燃料タンクは類を見ないほど簡単に降ろせました。楽チンで助かった

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それでは中身を見てみよう。ここで錆びているとか、ガソリンが固形のガムガム状になっていればちょっと前進するんだけど

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しかし、予想に反してタンクは錆びておらず、ガソリンもさほど固形状になっていない。
まあ腐っているかどうかは見た目じゃわからないんですけど。匂いは特に悪くないしなあ。

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どうやら燃料系はシロのような気がする。

と、いうことで再び搭載。燃圧系をセットしてみるかなと。
まあバックファイヤもしていないしプラグの焼け具合も悪くなかったから燃料が薄いって感じでもなさそうなんですけどね。

ちょっと気になったのでもう一度プラグを外してみることに

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走行3000kmにしてはガイシ部分が錆っぽい色をだしている。

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と、思ったらありましたよ原因。小さい亀裂が走っている。おそらくここからたまにリークするんだろう。

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他のプラグにもクラックが入っている。

と、いうことでプラグ交換に踏み切りました。
最初から疑いたかったんですが、距離的にはまだ使える距離だったから後回しになってしまいました。たかがプラグとはいえ、簡単に交換してはよろしくない。

まあこの場合燃料タンクの脱着の料金は当然もらいません。

部品を交換するのって、簡単にやってはいけないと思います。ある程度道筋をつけてどうしてそうなるのか理由を考える。その上で仮説を立てて交換するかどうかを決める。

こうしてやっていかないと一発修理率はあがりません。

ということでプラグのクラックでした。

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コメント

  1. ぞうがめ より:

    この程度の走行距離でプラグのクラックって何故でしょう?起こりやすい車種があったり使い方で左右されたりするのでしょうか。気になります。

    田舎に住んでいて年間2〜3万kmは走るので、車の価値は耐久性だと思っています。仕事でも東北から九州までいろいろ走るので。
    壊れれにくい、そして個人で修理しやすい車が理想ですね。ローンを払い終える頃には10万km走っていたりするのでそこからどれだけ持つのか、自分である程度維持管理できればいのですが。。。

  2. nk3 より:

    明らかに異常状況がわかるのに、診断機をつなげても異常表示をしないなんてことがあるのですね。
    碍子のキズはあなどれないのですね。
    勉強になりました。

  3. MHO より:

    距離は短くても、長い間の経年劣化ということも考えられると思います。
    こういった車はチョイ乗りが多くて、プラグのガイシが真っ黒になってることが多いのでそれなりに負担がかかってるのかもしれません。
    耐久性でいうと、商用車なんかはやっぱりすごいですよね。
    プロボックスとかベルトとブレーキパッドの交換くらいで20万キロとか平気で走れちゃうのが素敵です。

  4. MHO より:

    OBD2で読み取れるのは断線がメインですからね・・。
    こういったグレーの故障はやはり最終的に人間が直さないといけません