見逃せない故障というものがある

自動車整備士をやっていると困ることが時々訪れる。それは見逃せない故障を見つけてしまったときだ。
大体は他の依頼で整備が入ってくるわけなんですよ。それに付随して点検したら、見つけちゃいけないものを見つけちゃったみたいな。そんな感じ。
それをオーナーに伝えると、

「今回はここだけ直してくれればいいから」

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の一点張りだったりするともうこっちも困っちゃう。
先日も、リヤから異音がするという整備依頼を受けた。走行するとなるほどガタンゴトンとものすごい音がする。
これは分解するまでも無く原因はわかるだろうな。と。なんてことはないタイヤのネジが緩んでいたのである。
その時、アルミホイールの隙間から見えたのはブレーキパッドの残量。なんと1mmくらいしかないのだ。

もう家に帰るまでにローターを削っちゃうんじゃないの?というくらいの減りっぷりだった。
こんな状態で車を返すわけにも行かない。途方にくれてしまう。一応オーナーに指示を仰がないとブレーキパッドを勝手に交換したら、そんなの頼んでいないといって修理代を払ってくれないケースも残念ながら今の世知辛い時代には起こりえてしまう。

今回は、オーナーにその旨を伝えたら快く修理を了承してくれた。ブレーキパッドまで交換して納車となりました。見逃せない故障ってあるんですよ。このまま走ったらすぐにまたぶっ壊れるだろうな。
というのが。それを認めてくれる人が普通なんだろうけれど、そうでもない人も居る。そういう時って本当に心苦しくなってしまう。そんな状態じゃすぐに駄目になってしまうってわかっているのに何も出来ない。

もし皆さんも車を修理に出して、見逃せない故障を整備士から告げられたらできれば快く追加整備を依頼してあげてください。そのままの状態で出さないといけないとわかったときの整備士の心境は本当に辛いものなのであります。

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コメント

  1. 愛知の事務員 より:

    今までにストップかけた整備は「フレームにひびが入っています」だけです。
    箱換えしました…

  2. MHO より:

    これ、今多いです。RA2のプレオのリヤサスペンションメンバーの付け根。あとダイハツムーブL160系のリヤサスメンバーの付け根。
    ここが山間地だと塩カルでフレームが錆びて代替えせざるを得ないケースが多いです。