カーナビのバージョンアップについて カロッツェリアのやり方と費用

地味によくある相談の一つとして、ナビゲーションのバージョンアップというものがあります。この作業が結構骨が折れるわけなんですが、カロッツェリアのケースを紹介。

今回依頼されたのが、カロッツェリアのHRZ088のバージョンアップ。バージョンアップっていうのは、ナビゲーションの中に入っている地図情報などを更新する作業です。

このHRZ088はハードディスクナビ。バージョンアップの仕方は、DVDのバージョンアップディスクを取り寄せてハードディスクに上書きするだけ。

文章で書くとたったのこれだけですが、作業が地味に大変です。それではカロッツェリアナビバージョンアップ作業をご覧ください。

まずは何はともあれバージョンアップディスクを手に入れる必要があります。お店で取り寄せてもらいましょう。

カロッツェリアのナビでバージョンアップに必要な情報は

・ナビゲーションのシリアルナンバー

・ナビゲーション本体のデバイスナンバー

・更新パスワード

大きくこの3つが必要になります。

ナビのシリアルナンバー

ナビゲーションのシリアルナンバー(製造番号)こちらは保証書に記載されているか、本体に記載されているかの2通りの確認方法があります。

うちの会社でナビをつけてもらった場合、保証書から説明書などは一式車検証ホルダーに入れてあるので、 大概見つかります。しかしユーザー様が他のお店や自分でつけられた場合、車検証ケースに入れてある保証書を抜き取られている場合などは、書面での確認が難しくなる。

ということで、

車からナビの底が見えるようになるまで、インパネをバラしてシリアルナンバーをまずは確認。今回も当然保証書がないので、パネルをある程度外して確認しました。いやはやこれがまず一苦労。

ナビのデバイスナンバーの確認

デバイスナンバーと呼ばれる番号の確認は簡単です。

カロッツェリアの場合、右下の「情報・通信/設定」から

「ハードウェア情報」

「ハードディスク情報」

と順番に選択。

するとハードディスクのデバイスナンバーが出てくるのでメモ。

ナビの更新パスワード

ここからは一旦車と離れて、ナビの更新パスワードをゲットしないといけません。

更新パスワードの取得方法は2つ。FAXで送信して、送ってもらうかWeb上で取得するかです。

いずれにしろこれが最大の難関!

FAXでカロッツェリアに更新パスワードを取得する場合、お客さん自身の署名が必要になります。生年月日も聞き出さないといけません。

ネットで更新パスワードを取得するには、似たようなものですがカロッツェリアのお客様情報を入力してログインできるようにしないといけない。要するにお客様サポートに住所氏名、生年月日、メールアドレスなどを入力してログインIDとログインPASSをゲットすることから始まります。

今回は署名してもらうことができなかったので、お客さんの代わりにウェブでお客様情報を入力して更新パスワードをゲットしました。

当然お客さんの住所や生年月日など、個人情報を扱うことになるので必ず承諾を得る必要があります。当社では、引き渡しの際に書面でバージョンアップの個人情報扱いについてお客さんに承諾書にサインを書いてもらいます。委任状。

ここまでくればあとは時間だけが勝負です(笑)

ナビゲーションのバージョンアップにかかる時間

結果から書くと3時間近くかかりました。一連の作業全部じゃありません。ハードディスクの書き換えのみの時間です。

それでは続きをご覧ください。

更新パスワードをゲットしたら、ようやくバージョンアップDVDをナビに読み込ませます。

ここで最後にゲットした更新パスワードを入力。

バージョンアップスタートです。

1時間経過(笑)1時間で20%くらいしか進まない・・・。この間、電源をオフにすると進まないのでエンジンをかけっぱなしにするしかない・・・。

バージョンアップディスクは2枚あります。1枚目の書き込みが終わったのがおよそ2時間弱かかっています。

続いて2枚目を入れます。

2枚目は1枚目よりもスピードは速い。結果3時間くらいで読み込み終了。

やったーようやくバージョンアップが終わりました。

カーナビのバージョンアップの値段は

カロッツェリアナビのバージョンアップの一連でした。

大変なハードルとしてあげられるのが、

・シリアルナンバーの確認 (最悪本体を外す覚悟必要)

・カロッツェリアへのユーザー登録代行 (お客様の個人情報を深く入力する必要)

・時間がかなりかかる

この3点です。こういう動作をやってみるとわかるんですけど、これはあまり代行してやる類の作業じゃないかな・・。と感じること。個人情報の部分が一番ネックですね。

だけど一般ユーザーが簡単にできるかというと難しいと思います。ネットに詳しい人ならある程度簡単でしょうけど、保証書がなくてシリアルナンバーが確認できない場合、車に詳しい人間じゃないと確認する術がなくなってしまう。

もうちょっと簡素化できればいいんですけどね・・。

では、バージョンアップの値段はいくらか?今回用意したバージョンアップDVDは定価で販売しました。2万円です。ぶっちゃけると仕入れは17000円かかりました。この3000円が代行料になるわけですが、うーん大変・・・。

Amazonの方が安い・・なんだ我が社の仕入れルートは・・。

もしかしたらカーナビのバージョンアップを依頼したときに、工賃や代行料が請求される場合も往往にして考えられます。ですが、こういった一連の動作を見ていただければわかると思いますが、ある程度手間賃が発生してもしょうがないかなぁって思います。

うちの会社はバージョンアップディスクでの儲け分しか取ってませんけど。

こういうのがあるから僕はナビが嫌いなのです(笑)スマホやタブレットでグーグルマップを車に備え付ければアプリをアップロードするだけで終わりますしタダですからね。

そろそろカーナビのバージョンアップっていうのも業界全体で見直しをはかってもらいたいなって思います。

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