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怖いブレーキの引きずり現象

time 2014/10/09

怖いブレーキの引きずり現象

ブレーキの引きずりというケースについて考えてみたいと思います。

ブレーキがない車に乗ることなんか考えられないですよね。当たり前のようにブレーキペダルに足を乗せて、踏み込めば車が止まる。この当たり前のことを行っているのが制動装置になってきます。

ですが、時にブレーキというものは正常に効かないとトラブルの原因にもなります。ブレーキのトラブルで一番多いのが

「ブレーキの引きずり」

というものです、ブレーキの引きずりというのは常にブレーキが効いてしまっている状態をいいます。ブレーキの引きずりが起こるといろいろな弊害が生まれます。

ブレーキの引きずりが起こす弊害として考えられるのが

1、車両火災につながる

2、常にブレーキがかかっているため、力不足になる

3、片効き状態になると、常にハンドルを取られてしまう

この辺りが考えられます。

no-brake1

 

ディスクブレーキ。回転するブレーキローターをブレーキパッドで押さえつけて制度力を発生させる。

では、なぜブレーキの引きずりというものが発生するのかを考えてみましょう。

ブレーキの引きずりを引き起こす原因は主に2つです。

1、錆による固着

2、長年つかっていない為に引き起こされる固着

いずれにしろ、一度分解してオーバーホールする必要があります。

no-brake2

画像は、ディスクキャリパーのピストンを保護するダストブーツが破れて、中に水が入り込み錆てしまったケースです。錆が発生すると、油圧でブレーキをかけることができない訳ではありませんが戻すことができなくなります。つまり引きずりを引き起こしてしまうのです。

長い間乗っていない車も、ブレーキを全くつかわれていない状態ですので、同じ場所で固まり続けてやがて固着して動かなくなります。この場合も分解してオーバーホールしないといけません。

no-brake3

ディスクブレーキのキャリパーには図のようなピストンが入っていて、これを油圧で押し出すことによってブレーキパッドをブレーキローターに挟みつけて制動力を発生させています。

このピストンは錆びて動かなくなってしまったもので、こうなったらピストンを交換しないといけなくなります。錆というものは、百害でしかないのです。

 

では実際にブレーキの引きずりが起こったときはどのように判断すればいいのでしょうか?

なんだか最近車の力がないように感じるなと思ったら、迷わずプロに相談した方が無難です。自分で確認する方法もないわけではありませんが、ブレーキはすぐに修理しないとヤバいです。

確認方法は、車輪を持ち上げて手で回してみる。この時手で動かないような車輪があれば引きずっています。このタイヤを持ち上げて空転させて引きずりを点検するのは、ある程度経験を積んだ人間じゃないと判断がつきずらいです。

ブレーキの引きずりが起こったために、ホイールキャップが溶けてしまったケースがありました。これは、オーナーがサイドブレーキを戻し忘れて走り続けたため、常に後輪にブレーキがかけられているような状態でした。車はというと、ホイールは熱で変色して真ん中のホイールキャップは溶けてしまった。そして分解してみたらブレーキシューも熱でカチカチに硬化してしまっていたので、交換しました。ブレーキフェードを併発して、ブレーキラインにエアが混入した形跡もあったので、ブレーキオイルもエア抜きすることになりました。

何より怖いのがブレーキの引きずりによる熱です。最悪車両火災につながりかねないので、気をつけてください。ブレーキの引きずりについてでした。

 

 

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現役2級整備士・検査員で、現場でひたすらもがいて仕事しています。

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