MHO ENGINEERING

現役整備士が運営する自動車総合サイト

プラグの中身がエンジンの中に脱落してしまったトラブル

time 2015/12/05

プラグの中身がエンジンの中に脱落してしまったトラブル

整備士をやっていて、これは初めて見た。

c-log861-01
プラグです。

一見普通に見えると思いますが、違います。

c-log861-02
電極がなくなっている

それだけじゃありません
c-log861-03
中までなくなってしまっている

c-log861-04
正常な方のプラグ

c-log861-05
中身までなくなってしまったプラグ

c-log861-06

僕が今まで経験してきたプラグのトラブルは

電極が溶けてしまったもの。そして外すときに折れてしまったトラブル。
あとは装着時に電極を曲げてしまい、ギャップがゼロになって火花が飛ばなくなってしまったケースなどなど。

今回のケースははじめてです。溶けた?ような形跡ではないし、
綺麗さっぱりなくなってしまっている・・・。これは一体どのような現象なのか?

このプラグが装着されていた車両はスズキのキャリー

F6A搭載車である。新規格になったばかりのキャリーだった。

c-log861-07
お客さんからの依頼は

「エンジンから変な音がする」

というものだったんですよ。もう、すごい嫌な音。
カキンカキンといった金属音がたまに聞こえたり聞こえなかったり。

で、プラグを外したら2番シリンダーのプラグがこの状態。
ダイレクトイグニッションシステムで、2番のイグニッションコイルが完全にリークしていた状態でした。
つまり火花が飛ばないような状態だった。

圧縮圧力を測ると、まだ圧縮は残っている。他のシリンダーとあまり変わらない数値。

で、新しいプラグとコイルとつけると、エンジンは滑らかに動く。しかしたまにカキンカキンという音がする。

仮説ですが、プラグのなくなってしまった部分がシリンダーの中に残っているということですね。
すぐにプラグを外して、プラグホールからマグネットを突っ込んで捜索したんですが、かけらは引っ付いてこない。

特殊な掃除機で吸い取ってみても駄目。

変な金属音は間違いなくプラグの破片が残っているためでしょう。
この状態ではもはやヘッドを開けるしか方法は残っていないということですね。

圧縮は残っているから、ヘッドをあけて異物が取り除けてしまえば何とかエンジンは使えるかもしれない。

最悪は載せ換え。ガソリンエンジンはこういうことがあるからおっかないですね。

sponsored link

コメント

  • 昔の自家用車を思い出しました。結果エンジンブローになりましたが、推定でこの状態ではなかったかと思われます。ちゃ……製でした。
    この一件で覚えたのは、正確な商品番号と正確なトルクです。汎用は(全部とは言いませんが)スポーツ走行には無理でした。

    by 愛知の事務員 €2015年12月6日 01:58

    • この事件はなんとかシリンダーヘッドから掃除機攻撃で取り除くことができました。
      それにしても恐ろしいです。少なからずヘッドにはダメージがありますが、使い続けているようです。

      by MHO €2015年12月8日 23:04

down

コメントする





サイト管理人

MHO

MHO

現役2級整備士・検査員で、現場でひたすらもがいて仕事しています。

カテゴリー

Twitter

当サイトについて

当サイトはamazon.co.jpを宣伝しリンクすることによって
サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。



sponsored link

アーカイブ