コンタクトポイントとメンテナンス

本日久しぶりにコンタクトポイントというものを交換した。車検で入庫したサンバーの初期型KS4だ。丸目のお茶目な車である。この車には点火装置にはコンタクトポイントを使っている。
コンタクトポイントはディスビの中に入っていて、一次電流を断続させる装置。そして
電圧を増幅させ二次電流を生み出すための役割の一つを担っている。

これが走行を重ねてくると接点が荒れてくるのである。ポイントの接点はディスビのカム山に合わせて0,4mmとか0,5mmとかに合わせる。車によってまちまちだが、接点のギャップが広いと遠すぎて火花が飛ばないし、接点がくっついたままだと断続することが出来ないため二次電流が発生しなくてプラグに火花が飛ばなくなる。

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このポイントの交換を、整備士なりたての人間が行ったりすると50%はエンジンがかからなくなる。
ディスビを抜いて直にアームを交換する車種もあるけれど、例えば4気筒だと180度反対に組み込めてしまう車もある。そうすると点火時期が狂って、エンジンがかからなくなるのだ。
ボクも初めてポイントの交換をしたときは先輩の説明が意味分からなくて悩んだ。

後輩には僕なりの解釈で教えているので多少は分かりやすくなっていると思うけれど、教科書などで学ぶものよりも実践だとやっぱり難しい。ディスビのローターが楕円のものもある。
それは2気筒。四角形は4気筒。そんな説明すら先輩はしてくれないから(笑)

ポイントの交換で気をつけないといけないのは、付属のグリスの塗布だ。グリスをアース線につけてしまった状態で組み付けると、アースが落ちなくなり火花が飛ばなくなる。
ボクも慣れてきた頃にこれではまったことがある。もう一度組みなおしたら直って後で先輩に理由を聞いたら、アースにグリスをつけちゃったんじゃないか?ということだそうだ。

それにしても昔の点火装置には当たり前に使われていたポイント。今では滅多にお目にかかれないのですが、たまにポイントの交換をやると楽しいのであります。

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