本当にハイブリッドやディーゼルが必要なのかを考えて

お客さんが営業と話をしている時、ついつい気になって聞き耳を立ててしまうことがあります。

「Aさんもとうとう車をご検討ですか・・大切に乗ってましたよね。カローラ。」

ふむふむ。Aさんはきちんと定期点検を欠かさず行ってくれている大お得意様です。カローラは年式こそ経過しているものの、走行距離は10万キロに満たない車。まだまだ乗れるよな・・。というのが正直な感想。

Aさん「次はね、ハイブリッドにしたいんだ!」

この言葉を聞いた瞬間、あることが頭をよぎった。

Aさんは近年は年間走行距離が2000kmほどしか乗らない。車は20年以上経過しているけれど、走行距離は7万キロ程度。

そんなAさんがハイブリッドモデルを買おうか悩んでいるという。これを聞いた時に

「ハイブリッドである必要があるのかな?」

と思ってしまった。

ガソリン・ディーゼル・ハイブリッドそれぞれ

よくコラム記事にも載るようになったから、ご存知かと思いますが近年ハイブリッド人気でとりあえずハイブリッドにしよう!とチョイスされる人が増えています。

とりあえずハイブリッド。こういったチョイスをする人の多くはハイブリッドをよく理解していないことが多い。

そもそもなぜハイブリッドを選ぶのか?

  • 燃料代が安く済む
  • 環境に優しい
  • ちょっとしたステータスシンボルになる

日本人がハイブリッドを選ぶ理由は、ライトユーザーではこういったものが多いです。まずは燃料代が安く済むということ。

これは確かに同じモデルのガソリンエンジンと比較すると燃費はいいです。間違いないですね。ただ、コストパフォーマンスでハイブリッドを選ぶのならちょっと立ち止まらないといけない。

それは、ガソリンエンジンとハイブリッドの価格差。通常ハイブリッドモデルっていうのはガソリンエンジンを搭載しているモデルよりも価格が高い。その価格差をペイするつもりで考えているのかどうか?

冒頭にあげたAさんの話をすると、年間走行距離が2000km程度ではとてもガソリンエンジンとの価格差を燃費で縮めることはできません。

そして、ハイブリッドバッテリーも電気自動車のバッテリーと同じで劣化します。バッテリーは走行距離と経年に比例して劣化する。

極端な例えをすると新車の時はリッター20kmくらい走っていたハイブリッド車もバッテリーが劣化して、EVモードで使える時間が短くなり10年経過したらリッター18kmになってくる。

つまりAさんのように近距離しか使わないライトユーザーではハイブリッド車とガソリンモデルの価格差を燃費で埋めることはそもそも無理。

だったら最初からガソリンエンジンを買う方がコスト的にはいいわけです。

それでも大半の人がハイブリッドを選ぶ理由は、環境に優しいという大義であったりエコな車に乗っているというイメージをステータスシンボルとして掲げたいという、ちょっとした心理的な部分になってくる。

本当にハイブリッドが必要なのかを考えた方がいいということですね。

では、クリーンディーゼルはどうか?ヨーロッパではEVにシフトするという方向で定まってきたので、ディーゼルは限定的になってくるかな。

でも日本でもそこそこの需要がある。ディーゼルもハイブリッドと同じで、きちんと理由を持って買わないと意味がありません。ガソリンエンジンよりは燃料コストが安い。ただあまり知られていないことに、昨今のクリーンディーゼルの肝となるのは触媒です。

DPFなどに代表されるフィルター、いわゆる触媒みたいなものをイメージしてください。このDPFやDPDがディーゼルエンジンの排気ガスを綺麗にすることに成功しているわけです。

が、しかしこのフィルター詰まることがあるんです。

DPDが詰まると、最悪内部を分解して清掃するかそのものを交換しないといけない。その費用がかなり高い。

ではなんで詰まるのかというと、チョイ乗りが原因です。チョイ乗りを繰り返すと、DPDがきちんと働く温度まで達しないでエンジンを止めてしまう。するとススがたまります。このススが堆積すると詰まっちゃう。

ある程度ススが詰まってきたら自動的にDPDを再生するように制御されているんですが、あろうことがこの再生作業中にエンジンを切っちゃう人もいる。すると壊れる。

クリーンディーゼルは回転をあげて走行してなんぼです。それこそ高速道路などでガンガン走る人向け。チョイ乗りにはまったく向かない。それを理解してちょいするするかどうか?

本当にディーゼルが必要かどうかを考えて欲しい。

万能なガソリンエンジン

以上のことを踏まえても、ガソリンエンジンというのは万能な動力源なのです。これからマツダのスカイアクティブXが出てくると、さらにガソリンエンジンは進化します。

僕は今ほとんどチョイ乗りしかしません。会社も近いし子供達の学校も近い。行動範囲がそれこそ半径5kmに凝縮されてるので、遠出は月に1回するかしないか。

こんな現状で新車をもらえるとなると迷わずガソリンエンジンかEVを選びます。EVは自分の家で充電できて、ランニングコストが安くすみます。日産リーフの現行モデルはバッテリー交換サービスがないので、それを改善されればいい選択肢になる。

ま、半径5kmいないをくるくる回ってるだけなら、多少バッテリー性能が落ち込んでもEVが一番自分の生活にぴったりかもしれない。

車を買う前に、自分にとって何が一番ベストなのかを考えて選んでください。

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コメント

  1. Jean-luc より:

    ハイブリッド、なんかミーハーなかたがこぞって買っているような・・。もしかしたら出るかもしれない ディーゼルハイブリッドなど出たら狂喜乱舞してしまうのでは?
    電池の金額をかんがえたらとても高い買い物であるということをわかっているのでしょうか?

    • MHO より:

      ハイブリッドが市民権を取ってから、コストで計算するよりは流行り物で手を出す人も多いかもしれないですね

  2. コペン より:

    車を選ぶ基準がこんなところにもあったことが驚きです。
    昔はガソリンかディーゼルしか選択肢がなかったので、エンジンについての知識が少ないもしくはあまり知る必要性がなかったせいかもしれないですね

  3. 愛知の事務員 より:

    HVは後のメインテナンスで節約したガソリン代がすべて吹っ飛びますからね。
    初代プリウスは駆動用バッテリーは自分で充電できましたが、それ以降のHVはディーラーでのみになりました。
    とても所有する気にはなりません。
    ガソリン車で十分です。

  4. より:

    現役整備士です(町工場で働くDラー系ではない)
    自分も年間走行距離は5000km未満という少なさですが、今回ハイブリッド車を買ってみました。
    自分が買った物はガソリンモデルもあるのですが、その価格差は40万以上。
    とても走行距離的に差額を回収できる程ではないです。

    それでも何故かハイブリッドに乗りたいという衝動にかられ購入しましたw

    燃費のよさの他に、ハイブリッドだとエアコンの動力が電動なのでエアコンをつけた場合にエンジンが重くなる&走らなくなるといったことが皆無になりますw

    これはトヨタ・ホンダ(IMAを除く)車に限ったことではありますが、割りと便利な機能だったりします。
    もちろんその分走行用バッテリーがすぐに減るので、EV走行やモーターアシストができる距離というのは短くなってしまい、結果的に燃費が悪くなりますが…。

    あと、メンテナンス代ですが、ハイブリッド車は思った以上にメンテナンスがいらないです。
    というのも、タイヤ、ブレートパッド、ブレーキオイル、エンジンオイルぐらいを交換していれば交換せずに走れてしまいます。
    一般的な町工場であればそのぐらいしか触ることが出来ないぐらい、今の車はハイテクになってしまってます。
    もちろんDラー等でコンピュータの診断をしてやるのが一番だとは思いますが…。

    ただ自分はディーゼルモデルは選ばないです。壊れたときの修理金額が高いというのはもちろん、まず整備したくないです。
    これは整備士の方は誰もが思うんじゃないですかね…。

    • MHO より:

      エアコンでパワーロスにならないというのはメリットですね。
      今のコモンレールディーゼルが壊れたら修理金額はびっくりプライスでしょうね。触媒も高いしインジェクターも高いし・・。
      自分が乗りたい車に乗るのが一番ですね!