自動車整備士の怪我について

ちょっとまじめに考えてみました。自動車整備士の仕事っていうのは俗に言う3Kであると。
危険、汚い、キツイ。好きでないと成り立たない仕事の1つであるといえます。その中で危険という部類について。
そうなんですよ。自動車整備士は危険なんですよ。まず危険その①。納車引取りで普段から車を運転しているため交通事故に遭遇する確立が増えるということ。

危険その②。整備中の怪我について。これが一番だと思う。車って1トンを越える鉄の塊だ。それをリフトという道具を使って自分の背丈以上に持ち上げて整備することが日常茶飯事だ。

リフトが使えない場合はリジッドジャッキで車をある程度高く保持して、その下にもぐって仕事をする。

ボクは過去には経験していないが、工場内でリフトの足が外れたという現場を3回ほど見たことがある。
それは担当整備士のリフトアップが不安定だったり甘かったりする結果でもある。僕はこれが絶対にいやなので人2倍はリフトアップに気を使って時間をかけている。車が落ちてきたら死んでしまうから。
これだけじゃない。自動車整備は怪我との戦いでもある。重いものが落ちてきたり、ネジを回そうとして勢い余って手をぶつけたり、はたまたやけどをしたり。僕の手もかなり職人の手になってきた。

数え切れないほどのやけどや怪我をしてきたのだ。
そしていくら安全に考慮したとしてもきついものがある。それは大きなものを持ち上げるといった作業だ。
ボクはどちらかというと会社で一番大型トラックを扱っている。このタイヤが重かったり、ネジが固かったりで腰痛に悩まされてきている。もともと交通事故で2回も腰を打っているので強いほうではない。

そこに来て大型の整備をやっているとすぐにヘルニアのような症状に見舞われてしまう。

自動車整備士の怪我っていうのは、その人の人生を左右するときもある。整備振興会からたまに送られてくる資料を見ると、整備中の死亡事故などの記事が載っていたりする。

いつ何時自分がそういった場面に遭遇するかわからない。唯一ついえることは、自分の意識しだいでそれはある程度未然に防いだりすることが出来る。
ヒューマンエラーをなくせば、あとは偶然的に起きる事故だけになる。

ボクは仕事中の大怪我なんか真っ平ごめんなので、工場の中で一番慎重なオトコである。
自動車整備士の怪我は人生を左右します。

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