工具の紛失と整備士の整理整頓について

自動車整備士になりたての頃って、工具をなくすことがしばしばあった。
昨日使ったはずなのに、今日使おうと思ってもない。一体どこに行ってしまったのだろうか?
それは大体が車両へ置き忘れてしまい、完成検査のときに親方に取り除かれていたりした。

そういった工具類はゴミ箱へ捨てられていた。工具を置き忘れる奴の工具なんかいらないってことだろう?
という先輩の無言の意思表示でもあるとともに、工具を置き忘れる整備士なんか駄目だ!
という叱咤激励も込められている。

中程度になってくると工具の量も少しずつだけど増えてくる。そうなってくると自分が持っている工具の全てを把握するのが難しくなってくる。それはスパナだけでも何種類かあったり、メガネだけでも何種類かあったりするからである。僕はSSTを作るために廃車になる車の車載工具などをよく確保しているから分りにくい。

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工具の紛失を避ける方法はただ一つ。一日の作業が終わったあとに全ての工具を整理整頓することだ。
ソケットなどは全て順番で並べておくととても分りやすい。
どこのコマがなくなっているかが一目瞭然だ。そうすれば、一体いつそのソケットを使ったか
思い出せる。完成検査前であれば工具を車両まで確認が出来るというわけだ。

最近は先輩がものすごい工具をなくしていく。これは分解したリフトなどへそのまま置きっぱなしになっているケースが多くて物忘れが激しくなりつつある。毎日何かがそのままリフトへ置きっぱなしになっていく。1ヶ月もしたら工具のすべてがなくなっちゃうんじゃないのか?
というほど忘れていく(笑)

ボクは最近は工具の置き忘れはさすがにないけれど、困るのが第三者が工具箱から勝手に工具を
使うことがあることだ。大体営業マンで、そのあとにきちんと戻しておいてくれればいいんだけど、他の整備士の工具箱の中に入れちゃうことが良くある。そうなるともう手に負えない。
工具の紛失というのは整備士としてあってはならないこととして認識しないといけないのです。

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コメント

  1. bearcat より:

    40年近く前に乗っていたスプリンター。車検から帰ってきたら,助手席の下にKTC製12×14のオープンレンチがありました。
    そのうち返そうと思いつつ,転勤となり引っ越し。
    そのレンチは今でも工具箱に入っていて,単車整備に活躍しています。

  2. MHO より:

    単車整備に活躍してるのですね(笑)
    僕もディーラーにダイアグの診断をお願いした時にびっくりした置き忘れがありました。なんとOBD2の診断機を置き忘れていたんですよ。
    うわーこんなもの置いて行くなよって(笑)