新古車がとてもお得だけど、新古車にもデメリットもあるということ

車を購入するお客さんが高い確率で聞いてくること。

「新古車ってないんですか?」

うちの会社にも登録済み新古車をある程度の数揃えています。そもそも新古車ってなんなのか?

新古車というのは、ほとんど新車なんだけど一度登録をしてしまった車のことを言います。走行距離は製造元のメーカーから配達されて2kmとか5km。

ナンバーの付いていない新車をとりあえず自社工場名義で登録をしておく。これにより新古車という扱いになります。正確に言うと、新古車という区分はないんですがわかりやすいように新古車と呼ばれるようになりました。

ではなぜ新車ではなくて、新古車としてお店は保管しておくのか?

新古車のメリット

新古車として在庫しておくことのメリットはいくつかあります。

まずすでに登録を済ませてナンバーが付いているので、納車期間が非常に短くて済むという点です。

新古車として登録をしている際に、自賠責保険に加入して車検が2年・3年ついた状態になる。お客さんに名義を変えて納車整備をすればすぐにお渡しできるという点です。

長野管轄では、軽自動車の名義変更は即日できます。車庫証明は後から取得するということでもOKなので、下手な話契約が決まったらその日のうちの名義変更・納車までできてしまうスピードさ。

普通車には名義変更をかける際に車庫証明が必要になります。なので4、5日間程度は時間がかかりますがそれでも早い。

今では新車をオーダーすると何ヶ月待ちという状態が当たり前なので、新古車のメリットととして大きいのが納車が早いという点。

続いて、新古車ならではの最大のメリット。これは新車よりも安いという点です。

車は一度登録をかけてしまえば、次に販売する時には中古車扱いになります。なので新車よりもとてもお手軽に購入することができるという点です。

例えば同じ車種で同じ装備・同じグレードの車であっても10万円くらい安い。しかも走行距離は10kmも満たないほぼ新車。安いことはありがたい!

新車保証に関しては、販売する前にディーラーで保証継承点検をしてもらえば、きちんと保証も継続することができます。

新古車のデメリット

それでは新古車のデメリットです。

まず既存の車しか選べない点。いわゆる自分仕様に選べない。建売の家を買うのとこれから家をオーダーして建ててもらうのでは違いますよね?

僕は建売の家を買ったんですけど、設計の段階からオーダーをいれられないので、追加でメーカーオプションをつけることなどはできない。

メーカーオプションは製造時にオーダーしないとダメなので、追加でその車につけることができない。自分がサイドカーテンエアバッグが欲しいとか、クルーズコントロールがほしい。さらには自動ブレーキ対応にしたい!

といってみても、購入する新古車にその装備がついてなければダメなのです。なので、新古車選びは細かいオプションまで自分好みのものかを調べた上で買わないとだめです。当然ボディーカラーもそのままだし。

これがまず1つ目のデメリット。

そしてもう一つのデメリットは、車検期間が短いという点。新古車として下ろしたてであればさほど短くはないですが、新古車のまま1年売れ残っていた。という車を買うとすると通常よりも車検期間が1年短い状態になります。

これは仕方がないですよね。お店が最初に登録した段階で車検期間が始まっています。売れ残れば売れ残る程車検期間が短くなる。

当然支払い時の費用として、車検期間が短い分は諸費用の計上が安くはなりますけどね。

なぜお店は新古車を抱える?

お客さん側からすると、うまく調べれば新古車はとても魅力的な物件だというのがわかります。

自分が納得する装備を兼ね備えた新古車が、新車よりも安く買えるわけですから。メリットとデメリットを考えたら、お客さん側にはメリットのほうが大きいかなと思います。

それではなぜお店は新古車を用意するのか?

イメージしやすいのは新車のジムニー。すでに大爆発的人気車種になっていて、納車が1年以上かかると言われています。

ジムニーが欲しい!でも今から1年も待てない・・。そういう人は山ほどいるわけです。そういった人の選択肢が新古車のジムニーになる。

お店側としては、ジムニーの発表で「これは絶対に売れる!」と思ったらとりあえず自社で数台購入しておいた店舗もあるでしょう。どうしてか?

全国的に需要に供給が追いついていない状態の中なら、新規顧客が獲得しやすくなるからです。ディーラーに行ったら1年待ち。だったら近所にお店に売ってる新古車のジムニーがいいや!

こうしてお店側としては新規ユーザーを獲得できるわけです。そこから信用をもらって長い付き合いをしていけば、お店側としてはサービス面で収益をあげていけますからね。

こういったことを狙って新古車を用意するわけです。当然読みが外れると、在庫として抱えなくてはいけないし、価値も下がっていく。お店側からすると若干ギャンブル要素も入っています。

売れ筋の車なら、ある程度抱えておいても大丈夫ですけどね。

新古車って双方にウィンウィンになれることもあります。新車が間に合わない・・・。そんな時は新古車を選んでみるというのもいいとお思います。輸入車の新古車とかはめちゃくちゃ安くなるケースもあります。

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