20万キロは当たり前!タクシーの整備事情に学ぶことは多いということ

会社で飲み会があると、タクシーで帰ることがよくあるんですが、その社内で僕はタクシーの運転手にいろいろな質問をぶつけることがあります。
まずタクシーの走行距離。今までで多かったのが15万キロくらい走っているタクシー。

そんなにタクシー自体に乗る機会が無いからこんなものかもしれないけれど、大体どのくらいまでタクシーは使うのかと聞いたら、40万~50万キロくらいではないかと言っていた。
1年にどのくらい走るのかと聞いたら、1日300kmくらい走るそうで、大体10万キロくらい超えてくることもあるそうです。1年で10万キロも走ってしまえば、5年で廃車になる。

sb-log798-01

タクシーの整備はどうしていますか?と聞くと、自社に整備工場があるという回答をそのタクシーの運転手がしてくれました。大体ローテーションを組まれていて、整備をされている。
その車両はトヨタのコンフォートでしたが、会社に他の車種があるかと聞いたらないと言っていた。
やはり車は統一したほうが、部品取りの関係でも都合が良いのだろう。

万が一タクシーが故障したらどうするのかと聞いたら、すぐに仲間が救援に来るらしい。
そして走行不能になった車両については24時間体制で整備士がローテーションしているのでトラブルに対処するんだそうです。

1年で10万キロ走るなんて本当に気の遠くなる話ですが、それが日常的に行われている。
タクシーの整備現場というのは、車を長く使うという観点で考えるととても参考になるメンテナンススケジュールが組まれていると思います。

唯一の違いは短期間でたくさんの距離を走ってしまうということだ。こういう使い方をすれば、ゴム部品の経年劣化はあまりおこらないだろうなと思った。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. naoto より:

    聞いた話で、自分の目で確かめたことはないんですが…製造時の「スポット溶接個所」を、コンフォートはわざと減らしてあるそうですな。当たり前の数スポット打つと、その個所に数十万キロ走行後にクラックが出る。わざと減らして加重を分散・ボディをしならせてクラック発生を防ぐとかなんとか。
    サーキット向けにスポット増しして剛性を上げるのとは真逆の話のようです。

  2. 元スバルの糞メカニック より:

    前職に居た時に現役のタクシー運転手の人が知り合いにいて
    その時に話していたのが、
    LPGのエンジンはカーボンがそんなに出ないのでエンジンは手が掛からないで
    ボディーや変速機がくたびれるそうです。

  3. MHO より:

    まさに逆転の発想ですね!

  4. MHO より:

    いまだにLPGエンジンの車に遭遇したことはありません。

  5. b16a より:

    こんばんは。
    目下、会社であてがわれているのが、2年8ヶ月目、19万㌔のコンフォート最終型です。

    スポット溶接を間引くことで40万㌔くらいまでの使用は想定してのことらしいです。

    いままで一番いっちゃってる個体は78万㌔、廃車ストックからの復活車でしたね。
    2つ、くっ付けた個体でも乗務したことあります。高速道路でもちゃんと走りました(笑)。
    点検整備はキッチリやってますけど、造りも堅牢ですし、何よりベースグレード車は最低限の物しか付いてません。
    ウインドは手回し式だったり、ミラーは手調節、熱線無し。
    それで部品価格、整備労力を節約しています。
    細かいところの造りも昭和の車です。
    何せ、直列縦置きFRなんて、国産では絶滅危惧種ですね。

    ですが、最近職場でもJPNに入れ換えが進んで来てますので、私の担当車、大切に付き合っていきたいと思ってます。

  6. MHO より:

    78万キロ・・・。さすがコンフォート・・。いっちゃってますね。手回しウインドウなどアナログだと、逆に壊れても修理代が安く済みますよね。長野ではまだJPNはあまり見かけませんね。