ハイブリッドカーを整備するための低電圧講習その2

今日も低電圧講習についての話題をお伝えします。
学科試験もパスして晴れて僕もハイブリッドの整備が可能になりました。
ハイブリッドは五百ボルト前後という車では通常の何倍以上もの高電圧を有しています。
それなのになんで低電圧講習?と思ったら、ハイブリッドの高電圧は車にしては相当なものだけど、
電気工事などで取り扱いする電圧としては低いので、低電圧講習をクリアすれば、
ハイブリッドは整備が出来るようになるという意味分けらしいです。
それと現在での一般的なハイブリッドという定義の車は動力源を2つ融合している車となっているみたい。
プリウスにおける制御はなかなかのもので、エンジンは実は高膨張エンジンを使っていると。
いわゆるミラーサイクルですね。パワー不足はモーターのトルクで補っている。

sb-log394-01

因みに昔も書きましたが、プリウスにはセルモーターはついていません。なので、
走行中にハイブリッドシステムがシステムダウンしてしまうと、エンジンの始動ができなくなってしまいます。
ホンダには緊急用のセルモーターがついています。
そして有名になった整備モードですが、これはトヨタのハイブリッド系統のみ備わっています。
20プリウスからはエアコンをかけっぱなしにしてもエンジンが止まってしまうそうで、
排ガステストを行うにはやはり整備モードに入れておかないとダメ。
プリウスのエアコンは家庭用のインバーターエアコンと似たようなもので、エンジンから動力を得てなくてハイブリッドバッテリーの電気で動かしているため、エンジンがかからなくてもコンプレッサーが動きます。
あとやはり一番は事故をしたときが怖い。ハイブリッドバッテリーの液漏れなどが起こったら
大量のホウ酸水で中和させないといけない。
もし事故でハイブリッドのシステムダウン用のプラグが抜けない場合は、エンジンルーム内のハイブリッドシステムヒューズを抜くとシステムダウンさせることができる。
とにかく久しぶりの研修で色々為になりました。
整備士皆さんはこれから主流になっていくので是非低電圧講習を早めに受けておくのがいいと思います。
また詳しくはホームページに記載しておきますので参考にして下さい

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 愛知の事務員 より:

    あと写真の部品を外すのに、絶縁ゴム手袋が要りますね。

  2. MHO より:

    絶縁ゴム手袋、我が社にもあります。
    ですが、ディーラーなどでも通常の整備作業をするくらいなら、絶縁プラグは外さないそうです。

  3. ヒグマ より:

    素人ですが、いつも参考にしています。
    電気工事士の資格があれば、この講習は不必要なのですかね?
    そうだとしても、そこまでする人もいないでしょうね。

  4. MHO より:

    低電圧以上の電圧取り扱い資格なら問題ないんじゃないですかね?