点検整備記録簿

僕ら整備士が毎日のように書いている書類の一つに点検整備記録簿というものがあります。
これは書式を簡略化するために項目に丸を付けていくのがメインの書類なんですが、整備主任になりたての頃は、これがかなり厄介だった。
この手の書類は保存義務があるために、間違ってはその都度修正印を押したりしないといけないのです。
しかも2枚複写になっている。

点検整備記録簿は、使われている車によって書式が変ってくる。
運送会社の運送用のトラックなどの様式やレンタカーなどの記録簿、はたまた2輪の記録簿から自家用車の記録簿。内容がびみょーに違っていたりして、本当にゆっくり検査しながらかかないとすぐに間違える。間違えたら訂正印。訂正印がたくさんついてくると、怒られもう一度書き直しーなんてことがよくありました。

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今では大体が間違えなくさっさかさっさか書けるようになったのです。
車検の受け入れ、分解で1日に多いときで6台くらい書いたりしますが、間違えないように欠ける様になってきたのはチェックポイントがわかってきたからですね。
点検整備記録簿を書くに当たって、やはりポイントとなるのはサスペンション。
自家用の別表第6ならイザ知れず、別表第5になってくると、サスペンションをまずよく見る。
使われているスプリングはなんなのか?
トーションバーなのか、コイルなのか、リーフなのか?
そしてブレーキシステムは、4輪ディスクか、フロントディスクのリヤドラムなのか、4輪ドラムなのか?
あとはディーゼルかガソリンかで違ってきます。
環境装置の項目は、最近のディーゼルエンジンにも触媒らしきものがつき始めてきているので注意が必要だったり。ガソリンにしてもエアポンプがついているとか、ダッシュポッドがついているとかよーく観察しないといけません。たまに違う工場で書いた書式を見てみると間違いを発見したりします。
おいおいおいおい、これはパワステポンプはベルト駆動じゃないのに、パワステベルトに良という印が・・・
この車はギヤでパワステポンプを駆動しているんだぞ・・・と。
やはり一番はゆっくりと落ち着いて書くこと。これに尽きますね

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