大型トラックのWタイヤの仕組み

大型トラックのダブルタイヤって、昔は興味津々でした。何がどうなっているのか。それを紹介します。

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今日の獲物は、62年式の三菱キャンターのダンプカー

走行距離は10万キロを越えていました。

いつもどおりばらしていくわけですが、その行程を画像で収めてみました。

それは何かというと

Wタイヤのハブばらし

大型トラックなどは、後輪が片方に2つ着いているでしょう?
あれってどうなってるの!?って思ったことありますか?

よかったですねぇ。今日はその謎が解けますよ。

Wタイヤっていうのは、ご存知の通りタイヤが片輪に2本着いています。
ホイールナットも2種類で止まっています。

片方をばらして、もう片方もばらすのですが、
タイヤを外しただけではブレーキの残量ははかれません。

車検や12ヶ月点検などは、ブレーキの残圧を調べないといけないのです。

Wタイヤのハブをばらすにはどーするか!?

いってみましょう!

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Wタイヤってこんな感じですよね?

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真横から見れば、ホイールナット5本と、シャフトが真ん中についています。

まずは

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シャフトに止まっている6本のネジを緩めます。インパクトで14mmのサイズが一般的ですね。

で、次に

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シャフトの6本のネジを取る。

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ハンマーでシャフトを少し叩く。

そうすると固着しているシャフトが抜けてきます。

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シャフトを抜きます。この時、デフオイルが漏れてきますので、ウエスを引いておきましょう。
ホイールを汚さないようにね。

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オイルシールが見えてきますので、プライヤーで引っ張って抜きます。
これがオイルシールのアウター部分ね。

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オイルシールを取ると、ベアリングロックのネジが見えます。

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ロックのナット、10mm2本を緩めて外します。

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ロックステーを外します。

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ここまでくればあと少し。ベアリングの締め付けを調整しているリングが見えますので、
これを左に回して外します。
そんなに強くはしまっていないよ。

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特殊工具で、ゆるめるんですが、特殊工具がなくても大丈夫ですよ。
ドライバーとハンマーでたがねのようにして回せば回ります。

そして登場

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ホイールベアリング

こいつを
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タイヤを左右にゆすってみると、
ベアリングがぽろっとぬけてきます。

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ベアリングを抜いた図

これで、Wタイヤはハブといっしょに抜けてきます。
でもすっげぇ重いんですよ。
マジで。何十キロあるんだろうってくらい重い!

ですので、リフトをタイヤが地面につくすれすれまで下げてください。

そして、Wタイヤを抜いていきます。

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こいつでタイヤを左右にゆすりながら引っ張り出すのです。

そーすると

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抜けるWタイヤ

どーですか!?この間約5分以内ってところですね。

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こんにちは♪ブレーキさん

これで完了です。

外したハブベアリングなどは
まとめておいておきましょう。

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初めてこの作業を習った時は、
どれをどうやってつけているのか、順番も何もかも分からなくて
片輪30分くらい費やしてしまいましたが、

今はMHOの工場で、大型車検専門男にさせられてしまったので、
片方5分くらいでばらせるようになりました。

みなさんもWタイヤのハブをばらすことがあった際には、

腰には充分注意しましょう

初めてやると、力づくでやってしまうので、間違いなく翌日筋肉痛になりますよ♪

MHO ENGINEERINGでした♪

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タイヤ

その価格差にただ驚くばかりです。
性能もかなり国産に迫ってきている、売れ筋タイヤ。是非ご検討ください。
本当に安いですよ!

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コメント

  1. Jean-luc より:

    ダブルタイヤの車検って、昔見たことありましたけれど、なぜか車検場に持っていくときはシングルにしてありました。なぜですかね?

  2. MHO より:

    それも不思議な光景ですね