ウォーターポンプ交換したのにまた漏れてくる。その原因は単純だということ

前回の車検で交換したはずのウォーターポンプが・・

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ちょっと笑えない話になりますが、たまに遭遇することがある事例です。

2年前の車検でタイミングベルトを一式交換。そのときに一緒にウォーターポンプも交換した。

本日2年経って、再び車検で受け入れ検査をしていたらまたウォーターポンプが漏れていた・・。

意外と多いんですよ。ウォーターポンプを交換したのにまたウォーターポンプが漏れてくるケースって。

交換したはずのポンプがまた漏れてくるってどういうことなんでしょうか?

ウォーターポンプ交換時の注意点

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説明書をよく読めば書いてあることなんですけど、ウォーターポンプを交換するときっていうのはクーラントを綺麗に抜き変えないといけないということ。

古いクーラントはすべて抜いて、一度ウォーターライン・ウォータージャケットを洗浄したのちに新しいウォーポンプを組み付けて規定のクーラントを注ぐ。

この当たり前の作業がなかなか守られていないんですね。

古いクーラントを抜けきらないうちに、新しいウォーターポンプをつけるとなぜ漏れるのか?

それはウォーターラインに堆積したゴミなどが新しいポンプのメカニカルシールを攻撃してしまう。そして短期間で漏れてしまうというケースです。

クーラントのエア抜きっていう作業は、クーラントを抜いた量に比例して難しくなります。ですが、ここをきちんと守らないといらぬクレームにつながってしまうというわけです。

特にクーラントを頻繁に交換するような車両ならいいんですが、ほとんど換えたことがない車両は注意が必要ですね。

サビとゴミが堆積しているのはいうまでもないですから。

ベルトの張りすぎにも気をつけて

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新しいウォーターポンプを取り付けた後、ベルトをかけますよね。

このテンションも気をつけて下さい。おそらく現場の整備士の8割くらいは自分の勘で張りを与えていると思います。

実際にきちんと計測してベルトに張りを与えることってなかなか難しい。ですが、張りすぎだけは厳禁です。ゆるかったらベルト鳴きを誘発してしまうけれどベアリングにダメージはいきません。

張りすぎた補機ベルトは簡単にウォーターポンプのベアリング部分をだめにしてしまいます。

一つ一つのことをきちんと守って整備すれば、それこそ言い訳もたちます。自分はきちんとウォーターラインも清掃したし、張りも気をつけたと!

ですが、当たり前のことをやっていないで再発してしまったケースは弁解の余地がありませんからね。

クーラントチャージャーを持っていれば、クーラント交換も簡単になります。

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