初代エルグランド プラグ交換 型式ALWE50 VG33エンジン

初代エルグランドです
型式 E-ALWE50
エンジンはガソリンのVG33

これのプラグ交換をしてきたのでレポートします


エルグランド プラグ交換

まずぼくはこの作業を1回やったことがある。入って3年目くらいにおっかなびっくりやったことがある。
その当時はもう二度とやりたくないと思ったほどスリル満点だったのを覚えている。

整備士になって10年くらいたった今の自分では何か得るものがあるのかなと、ちょうど作業が入ったのでやらせてもらうことにした


VG33

左バンクのプラグは簡単です。普通と変わらない。右バンクの2番、4番、6番が大変。
当時日産に勤めていた同級生の検査員にこんなもの本当にできるのか?と聞いたことがある。

彼は

「簡単だからやってみなよ。お前なら出来るよ」

と、背中を押してくれた。

ちなみにその時点でうちの工場でエルグランドのプラグを交換した経験のある人はいなかった。
ある程度劣化したプラグをつけていてもみんなスルーしていたのだ。限界までつかったほうがいいという、その時の整備主任の考え方かな。

作業指数は確か1時間くらいじゃなかっただろうか?工賃は6000円~8000円の作業になります


まずは1番


劣化して錆びています。当然です。58000km現在一度も交換がされていない。
この前の車検は4万キロ。その時の整備士はやらなかった。
後輩もこの作業をやったことがある。僕がやってみろと背中を押してやった。


3番プラグ。ここも全然平気です


嫌な作業があるとする。誰も経験したひとがいないとする。
でもその壁って何度も何度もやってくる。その壁をぶち壊していける勇気のある整備士にならないといけない。
僕は後輩から挑発された仕事はかならず受けることにしている。そして、後輩が先に経験をした作業があるとすると、
かならず次の機会がきたら、僕がやることにしている。

先輩の威厳を保ちたいとかそういうことじゃないんですよ。
ただ先輩として、同じ作業を経験しておかないとまずいだろうと。


5番。ここも普通に外せます


これで1番3番5番は終わった

続いてが大変になってきます。2番4番6番の交換


2番を交換する前に、アクセルワイヤーの固定ステーをインテークマニホールドから外します。
これが引っかかって2番のプラグコードが抜けないからです。10mmなので簡単に外せますがネジをおとさないように


2番のプラグコードを外します。アクセルワイヤーのステーを外してしまえば2番のプラグコードは引っこ抜くスペースがあります


ここから取り外しにかかりますが、かなり深いです。エクステンション2つとプラグレンチをつなげて頭がちょっと出るくらい。
一つのエクステンションを差し込みながら合体させないと、上にクリアランスがない。


作業スペースはこんな感じ


2番完了。新しいプラグはもはや手探りですよ。


つづいて4番。ここが一番の山場です。まずプラグコードは上に抜くことが出来ません。
プラグから外れたら左側へちょっと寄せておくようなイメージです。
完全に抜くスペースが上にない。


この状態で緩めて交換します。エクステンションをつなげるときが一番怖いときですね。
下へ落っことさないように


古いプラグを外して新しいプラグへ

4番完了

最後は6番です。6番にいたってはもはやまったく見えません(笑)

プラグコードをたどっていって、そこが6番。かなり身を乗り出しての作業になります。
ですが、プラグの上にインマニがかぶさっていないので4番よりは楽です。


プラグコードを抜いた先に、レンチを探り当てていく


作業はこんなにおくになります。でも4番よりは楽


とったどー


外したプラグ6本。純正品番はBKR5ES-11
交換するときはイリジウムタフなどの10万キロもつ白金タイプへ交換するのがいいと思います。

このプラグは10万キロOKのイリジウムタフを全力でお勧めします(笑)

イメージまでに使用したエクステンションを紹介


1、3、5番はロングタイプ


2番は通常のエクステンションを2つつなげた状態。上においてあるのが1,3,5番の交換に使用したものです。
比較のためにおいてありますが、それよりもリーチが長くなります。

一つ目を下へ下げながらもう一つをつなげるような動作です


4番はこんな感じ。2番よりは短いものをつなぎ合わせています。ショートエクステンションだけじゃたりなかったので、
フレキシブルなものを付け足してあります。

6番はこれ。ちょっとながめのエクステンションにフレキシブルなジョイントをおまけにくっつけた状態

ご参考までに

エルグランドのプラグ交換でした。