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ブレーキキャリパー ブレーキブリーダーからのブレーキフルード漏れ

割と見逃しがちなトラブルなんですが、
ブレーキオイルの交換ってやつです


ブレーキオイルの交換って、やりかたさえ覚えちゃえば、1WAYブリーダーなどを用意すれば
一人でもDIYでも簡単にできます。

ですが、ちょっとしたトラブルが起きたときに対処するのが難しいフルードなんですよ。
それは何かというと、ブリーダーからのフルード漏れ。
これが厄介。


これをみてどう思いますか?

ああ、この程度なんか全然問題ないじゃんと思いますか?

だけど実走してみると、このにじみのようなものが漏れに変わる事があるんです。
僕はブレーキオイルの交換をして、エア抜きのブリーダーを圧縮エアで乾かした後ある程度放置します。

放置して、ペダルを踏んで圧力をかけても漏れて来なければOK。だけど、放置している間にこのように
キャリパーににじみが発生している場合は実走行することにしているんです。

もしそれでにじみがひどくなってきたら、ブリーダーからもれているということになります


ブリーダーを見ればわかりますが、先っぽがテーパーになっています。
このテーパーになっている部分がキャリパー側と接触することによって漏れが止まるんです。

意外と知られていないのが、ネジの部分はテーパー形状ではないということ。
ブレーキホースのフレアナットのネジはテーパー形状になっていて、締めこめばより密着性が高まりますが、
ブレーキオイルはブリーダーから漏れてきたといって、増し締めするだけでは効果がありません。

ただ締め付けトルクが少ない場合には増し締めは有効です。


じゃあどうするのかっていうと、ブリーダーからもれてきたら、新しいブリーダーに交換してみる。
これがまず一番安上がり。1つ300円程度です。

それでも止まらない。じゃあどうするか?


漏れが止まらない


どうやっても漏れが止まらない場合は、キャリパーを外して、キャリパーの当たり面を修正するしかありません


キャリパーとブリーダーが接触している部分は厚さ1mm程度です。
ここを修正してやる


ただこれはあくまで最終手段としておいてください。
どうしても漏れが止まらないという場合はこれをやる意味はあります。

はっきりいって、失敗する可能性もあります。腕のいい整備士がきちんとした角度の工具を使って
綺麗に当たりを修正してやる。そうすれば漏れは止まります。

中古のキャリパーなどストックをもっていたら試す価値があると思います。


この車も、ブレーキオイルが駄々漏れだったのにあたりを修正したらぴたっと止まりました。
にじみすらありません。

最悪はキャリパーを交換することになります。


ブレーキオイルって、実は漏れていることがあるんです。信じられないでしょう?
でもこれ本当の話。整備士の腕云々ではなくて、中のサビ具合などではもれてくる。

どんなに正確に交換しても駄目です。

キャリパーとブリーダーの当たりを直さないと。

ブレーキオイル漏れの話しでした。