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ブレーキの固着とOHをする理由

今日車検で預かったマツダのボンゴ。なんだか嫌な予感がしたんですよ。平成6年式ながら、
走行距離が2万キロにすら達していない。計算すると、17年で2万キロしか走っていない。
車って動かさないと痛む傾向もあります。機械は大体そうなんだけど、動かしているほうが調子がでるっていうわけです。

このボンゴ、分解するときにやけにドラムが抜けてこなかった。ブレーキシューを動かしてみると
ものの見事に固着していました。

固着したブレーキを修理するのに一番手っ取り早いのはブレーキ装置そのものを交換してしまうこと。固着で多いのはドラムブレーキですが、その場合、ホイールシリンダーを交換しちゃうのが簡単で完璧。

でも予算がないときは、内部のシールを交換するOH作業になるんですが、固着したブレーキをOHするのはなかなか大変です。まずはホイールシリンダーやキャリパーのピストンを抜く作業から。
固着していると、圧縮エアではなかなか抜けない。やはり油圧でそのまま抜くのが一番いい。

ピストンが抜けたら、今度はシリンダーを少しホーニングして研磨してあげる。
そのまま組み付けたら段差がでてしまっているので、漏れやひっかかりの原因になる。
シリンダーを綺麗にしたら、きちんと専用グリスを塗布して組み付けるという流れになります。

あまりにもシリンダーなどが傷ついていたら交換せざるを得ない。軽度の固着ならばなんとかOHですみます。ブレーキを固着させないようにするには、ブレーキを動かすこと。
これに限ります。同じ位置でずっと固定されていると、あっという間に固着してしまいます。