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キャブレターとインジェクション

新人に聞いたら、今の自動車整備士の専門学校の教科書にはキャブレターの項がなくなっているんだとか。
本当かいな?ちょっとカルチャーショックを受けてしまった。僕が3級を勉強していた頃は、確かに
キャブレーターを勉強しました。スロージェットとかメインジェットとかって。スローカットソレノイドバルブがどれだとかそんなことを勉強した。

今の車は間違いなくインジェクションで、ガソリンエンジンも少しずつだけどコレから先は淘汰されていってしまう側なので、インジェクションが教科書に乗らなくなるのもそう遠くない将来なのかもしれません。
でも、キャブレターなどの機械式のメカって、たしかにわずらわしいけれど故障をしたときに、リカバリーを出来る余地が大いに残されているのも特徴です。

例えば電子制御であれば、クラッチレリーズシリンダーからのフルード漏れでクラッチが切れなくなった。
こうなればもうお手上げになってしまうわけでしょう。機械式であれば、そんなのクラッチレスシフトで乗ってきてしまえということができる。まあ電子制御であってもスイッチをキャンセルするなどといった頭の起点をきかせられればこの場合は大丈夫だけど。

電子制御スロットルが壊れたらどうでしょう。もうこれはどうしようもできなくなってしまう。
フューエルカットが入ってなんとか走行がギリギリできるといった制御をしてくれるかもしれないけれど。
キャブであればスロットルが壊れてもなんとかならないこともない。

ようするに電子制御が進めば進むほど、故障をしたときにリカバリーが難しいということになってきます。
機械式であれば、端子をショートさせておくとかそういう方法もつかえるんだけど。
キャブレターって何をするものですか?ディスビってなんですか?なんていうのはもう当たり前になってきているのかもしれませんね。ただ、古い車も直せる整備士ってやっぱり自分はかっこいいと思いますけどね