Categories: ニッサン駆動系

日産 キャラバン クラッチOH

日産キャラバンです。
クラッチOHを依頼されたので、作業をしてきたのでレポートします。


キャラバン
型式 KG-VWF24
平成10年式

クラッチOHをするということはミッションを外すということ。
その際にはセルモーターを外すのでショートを避けるために、バッテリーのマイナス端子を外しておきます


バッテリーは運転席の後ろのサービスカバーを外すと出現。

リフトアップ。


アンダーカバーを外して、プロペラシャフトを外します。


プロペラシャフトはマイナスドライバーで回り止め


シフトワイヤーを外して、ミッション側のシフトリンクロッドを外します。


レリーズシリンダーを外します。14mm2本。スピードメーターワイヤーもはずします。
ミッション上部にバキュームホースが1本あるのではずします。

セルモーターはエンジン側から2本14mmで外す。上のネジがちょっと外しにくい。

バックスイッチの配線も忘れずに取る

ミッションジャッキをあてがって、ミッションマウントを外します。


これでミッションとエンジンの結合ボルトを外していく


エンジンとミッションの間にマイナスドライバーを突っ込んで切り離す。


ちなみにこの車両は2WD。ここまで30分もかからない。


出現したクラッチディスクとカバー。12mmを外していくと外れる。


レリーズベアリングは実は交換されたばかりなのである。
本日はクラッチOH作業なんだけど、駆動がかからない原因はクラッチではない。


問題はコレ


フライホイール

このキャラバンのフライホイールの中にはギヤが入っていて、このギヤが破損しているために
全く動かなくなってしまった。クラッチOHはそのついでの作業


外したフライホイール

奥のパイロッドベアリングに相当するブッシュも交換


この巨大なフライホイールの中にはスプリングとギヤがはいっている。
フライホイールは2枚構造で、エンジンとミッションのねじれ振動を緩和させているのだと思う。


外したクラッチディスクとカバー。実は前回ミッションからの異音がして、レリーズベアリングのみ交換をした経緯を持つ。
そのときもディスクは滑っていなかった。フライホイールが怪しいとオーナーに伝えたが、部品が高価なので
交換を見送った。

そうしたらついに動けなくなったから修理という流れになってしまった。
結局二度手間。


新しいフライホイール。なんと9万円


というわけでクラッチはディスクとカバーのみ交換


フライホイールを取り付けて


クラッチをセンター出して取り付け


ミッションを取り付け


クラッチOHしたあとは、

バックランプが点くこと

スピードメーターが動くこと

各ギヤがきちんと機能すること

クラッチジャダーなどが発生していないことを確認して終了。

今回はプロペラシャフトを外してもミッションオイルが出てこなかったので、
フィラーより量をチェックしたのみ。

それぞれ値段は以下の通り

クラッチディスク 11340円
クラッチカバー 17325円
パイロットベアリング 199円
フライホイール 93660円
工賃 3,9H 26617円

合計でほぼ15万円ジャストほど。

しかし作業が3,9Hだけど実際には2時間もかかっていないので工賃は2時間丁度くらいの値段にしておいた。
一度ミッションをあけているという理由も加味したサービスです。

合計は13万ちょっととなった修理でした。

ということで日産キャラバンのクラッチOHでした。