Categories: ホンダ電装系

電装品はサーキットテスタで電源を探そう

ETCです。
以前MHOが整備士になりたての頃に体験したETCの取り付け失敗について
お伝えしましょう。


ETC

車両はホンダステップワゴンRF2。
この車にETCをつけていたんですよ。
アンテナ別で、本体にスピーカーが内蔵されているタイプね。

アンテナはピラーから配線を隠して
フロントガラスに貼り付けた。

で、アクセサリー電源は、いつもならシガーライターやオーディオから
取るんだけどめんどくさいのでイグニッションのあたりの配線から

ACC電源を引いたんですよ。


そしたらETCですが、ちゃんとランプは点いたんですよ。

でも、音声が流れないんですよね。

何でだろうと思った。

検電テスターで、きちんとACC電源を拾った。

でも音声がならない。

なんだ?もしかして本体が壊れている!?

と、思って他の車のETCの電源(ちょうど同じタイプのETCをつけている車両があった)
につなげたらきちんと音声が鳴るんですよ。

もしやと思って、検電テスターじゃなくて

きちんとサーキットテスターで電圧を測ったらなんと

6V程度しかない。

つまり電源電圧が低すぎるというオチでした。

で、いろんなところを探ってみると、12V以上ある配線が殆どない。

仕方ないので、オーディオまで外してオーディオからACC電源を拾ったんですよ。

ETCなんか、きちんと作動しないと怖いでしょう?
でも整備工場ではゲートがきちんと開くかどうかなんて試験はできない。
大体が取り付けしてお客さんに引渡しです。

最近はカードを反対に入れる人も少なくなってきたけど
一応カードの向きは説明が必要ですね。

だから、試せないんだけど、実際ETCが開かないと追突事故にもなりかねないので

きちんとした場所から電源を拾わないとだめだなぁと痛感した日々でした。

ACC電源はシガーライターかオーディオから取るのがいいですね。

変なヒューズの近くの配線から取るのはやめたほうがいい。

以上ETCの取り付けについてでした

そして、電源電圧を計測するのは必ずサーキットテスタで行う事。検電テスターだと明かりがついたからいいやとなりがちです。

実際は電装品が稼働するだけの電圧がない可能性もあるわけですからね。

安いものでもいいので一つ持っておくのがいいでしょう。