C2589 前方レーダー制御ユニットが検出するTCM通信データ異常(故障タイプ86)

シャシー ・ メーカー独自コード ・ メーカー別の定義 2社

メーカー・車種別の定義

メーカーによって意味や点検方法が違うことがあります。お使いの車のメーカー・車種・年式の欄を見てください。

INFINITI

C2589-86 距離センサー制御ユニット:TCM関連の受信データ異常

INFINITIQX60 ・ L51 ・ 2023〜2025 ・ ECU: 距離センサー制御ユニット ・ 北米仕様 QX60 (L51) 2023-2025。AEB警告+前方レーダー不作動+C2589-86がCURRENT。距離センサーECU 988J0-6RK0Aの場合に限り本資料の書換手順を適用。

故障の意味

QX60の距離センサー制御ユニットが検知するC2589:86。TCM関連の受信データ異常。AEB警告と前方レーダー不作動があり現在故障として記録される場合、ITB26-005が点検対象とする。コードだけでは原因部品を確定できない。

主な原因候補(可能性の一覧・順位ではありません)

  • TCM関連の受信データ異常
  • 距離センサー制御ユニットの対象ソフトウェアによる異常の可能性(品番条件あり)
  • 通信経路・コネクター・関連ECUの異常の可能性(原因は個別診断で判断)

点検方法

  1. AEB警告と前方レーダー不作動を確認し、診断機で現在故障(CURRENT)の当該コードと関連DTC・フリーズフレームを確認する。
  2. CONSULT-III plusで距離センサーECUの現行品番を確認する。988J0-6RK0Aでなければこの技術資料の更新は適用せず電子整備書で通常診断する。
  3. 対象品番の場合はメーカー電子整備書とCONSULT操作要領に従い距離センサーECUをリプログラミングし、必要な追加サービスを行う。
  4. 書換前後の品番を記録し、DTC消去後にAEB警告・通信状態を再点検する。症状が残る場合は整備書に従い通信回路や関連ECUを診断する。

注意事項

  • AEB警告中は自動緊急ブレーキの正常作動を前提に運転しない。
  • ECU書換中の電源低下・中断は制御ユニットを損傷する恐れがある。メーカー指定手順・電源管理を厳守する。
  • 北米仕様の資料であり、日本国内仕様への適用は未確認。VINとECU品番を照合する。

出典

  • INFINITI ITB26-005 (2026-04-30) p.1-2 ・ 確認日 2026-10-30 ・ 適用条件: 北米仕様 QX60 L51 2023-2025年式、前方レーダー不作動+AEB警告+当該コードがCURRENT、距離センサーECU 988J0-6RK0A

日産

C2589-86 前方レーダー制御ユニットが検出するTCM通信データ異常(故障タイプ86)

日産Pathfinder ・ R53 ・ 2023〜2025 ・ ECU: 前方距離センサー(レーザー/レーダー制御ユニット) ・ 北米仕様2023~2025年式Pathfinder R53、AEB搭載車。前方レーダー不作動・AEB警告と当該DTCの現行記録がある場合。距離センサーECU現行品番988J0-6RK0AのみNTB26-027の書換対象。国内仕様への適用未確認。

故障の意味

前方距離センサー制御ユニットがTCMに関する受信情報の整合性異常を記録した状態。コードの存在だけではTCM本体の故障を意味しない。

主な原因候補(可能性の一覧・順位ではありません)

  • 前方距離センサー制御ソフトウェアの問題(対象品番での対策がメーカー資料に記載)
  • TCM通信データ・関連配線・接続の異常の可能性(このブリテンだけでは原因断定不可)

点検方法

  1. AEB警告の有無、前方レーダー不作動、保存DTCの現行状態とフリーズフレームを確認する。
  2. CONSULT-III plusで前方距離センサー制御ユニットの品番を読み取り、988J0-6RK0Aに一致するか確認する。
  3. 一致しない場合はこのブリテンを適用せず、ASIST/整備書の通常診断に戻る。
  4. 一致する場合のみメーカーのリプログラミング手順と電源安定化・追加サービス処理を実施し、前後品番とDTC消去後の状態を記録する。
  5. AEBの復旧と警告再発の有無を確認する。

注意事項

  • AEB機能停止中は衝突被害軽減ブレーキが正常に働かない可能性がある。作業後の機能確認まで公道試験に注意する。
  • ADAS制御ECUの書換えは専用機器と安定した電源が必要。整備書の警告・安全手順に従う。
  • コードだけでTCM・ABSユニット・レーダー部品を交換しない。

出典

故障コードは不具合を検出したことを示すもので、原因の部品を直接特定するものではありません。原因候補は可能性の一覧です。関連コード・フリーズフレーム・実測値・配線を確認してから修理してください。高電圧・エアバッグ・ブレーキに関わる作業は、メーカーの整備要領に従ってください。説明は公開資料の事実をもとに MHO ENGINEERING が書いたもので、資料の写しではありません。