日記・戯言

「ガソリンに1L26円も支援されているのに、なぜ安く感じない?その理由を調べてみた」

「ガソリン、高いな……」

車を日常的に使う人なら、同じように感じている人は多いのではないでしょうか?

ところが現在、ガソリン価格にはかなり大きな支援が入っています。

2026年8月20日から26日まで適用されるガソリンへの支給単価は、なんと1Lあたり26.0円です。

26円?

これ、冷静に考えるとかなり大きな金額です。

仮に40L給油すると、

26円×40L=1,040円

単純計算ではこれだけの規模になります。

50Lなら1,300円です。

それなのにガソリンスタンドで給油して、

「うわ!ものすごく安くなった!」

という感覚はあまりありません。

なぜなのでしょうか?

8月17日のレギュラーガソリン全国平均は169.8円

資源エネルギー庁が公表しているデータによると、2026年8月17日時点のレギュラーガソリン全国平均価格は169.8円/Lです。

前週からは0.3円下がっています。

一昔前の感覚で考えると、それでも十分高い。

僕自身、長年車に携わってきましたが、昔のガソリン価格を知っている人ほど、

「170円近いガソリンが安いとは思えない」

という感覚になるでしょう。

しかし現在は、何も対策が行われていない状態ではありません。

ガソリン価格の急激な上昇を抑えるための支援策が実施されています。

そして8月20日から26日に適用される支給単価が26.0円/Lとなっています。

「26円引き」されるわけではない

ここは勘違いしやすいところです。

ガソリンスタンドへ行って、

レギュラー170円

補助金26円

支払価格144円!

となる制度ではありません。

給油したドライバーへ直接26円が支給されるわけでもありません。

現在の仕組みでは、石油元売りや輸入事業者に対して、卸価格を引き下げるための原資として補助金が支給されます。

卸価格の上昇を抑える。

その結果として、ガソリンスタンドで販売される小売価格の上昇も抑える。

こういう仕組みです。

つまり僕たちドライバーからすると、

「26円安くしてもらった」

というより、

「支援がなかった場合にもっと上がっていた価格を抑えてもらっている」

と考えた方が分かりやすいでしょう。

これが「26円も支援されているのに安く感じない」理由の一つです。

そもそもガソリン価格は何で決まる?

ガソリン価格は単純ではありません。

原油そのものの価格だけで決まっているわけではなく、

原油価格

為替

輸送コスト

精製や流通コスト

税金

ガソリンスタンドの経費

など、さまざまな要素が絡んで最終的な販売価格になります。

日本は原油のほとんどを海外から輸入しています。

そのため原油価格だけでなく、円相場の影響も受けます。

海外で原油価格が変わらなくても、円安が進めば円換算した輸入価格が上昇する可能性があります。

逆に原油価格が下がったからといって、すぐ翌日に近所のガソリンスタンドが大幅値下げするわけでもありません。

こう考えると、ガソリン価格が非常に多くの要因によって動いていることが分かります。

40Lなら1,040円というインパクト

それにしても26円/Lという数字は大きいです。

40Lなら1,040円。

月に2回40L給油する家庭なら、単純計算で2,080円相当。

年間に置き換えればかなりの金額になります。

もちろんこれは「ドライバーが実際に1,040円を受け取っている」という意味ではありません。

現在の支援制度は、あくまで卸価格を抑えて小売価格の上昇を抑制する仕組みだからです。

しかし26円という数字を普段の給油量へ置き換えてみると、現在どれだけ大きな規模の価格抑制策が行われているのかが分かります。

それでもガソリンが高いと感じる理由

もう一つ重要なのは、人間の感覚です。

例えば以前170円だったものが、

「本来ならもっと高くなっていたところを170円程度に抑えました」

と言われても、消費者からすれば170円払っていることに変わりありません。

レシートに、

ガソリン代 7,000円

政府支援 -1,040円

支払額 5,960円

などと表示されれば、

「こんなに支援されているんだ」

と感じるでしょう。

しかし実際はそういう見え方ではありません。

すでに価格へ反映された状態で販売されるため、ドライバーからすると「値引きされた」という実感を持ちにくいわけです。

スーパーで1,000円の商品が700円になれば安くなったことが分かります。

しかし、

「本当なら1,300円になっていた商品を1,000円に抑えています」

と言われても、以前から1,000円で買っていた人にとっては安くなったとは感じません。

ガソリン価格もこれに近いところがあります。

車を使わないという選択が難しい地域もある

ガソリン価格の問題は、単なる「車好きの問題」ではありません。

特に地方では車が生活必需品になっています。

通勤。

買い物。

子供の送り迎え。

病院。

仕事。

公共交通機関だけでは生活が難しく、毎日車を使わざるを得ない地域はたくさんあります。

そうなるとガソリン価格が10円上がるだけでも、家計への影響は小さくありません。

例えば月100L使う家庭なら、

1Lあたり10円違えば月1,000円。

20円なら月2,000円です。

年間ではかなりの差になります。

だからこそ、ガソリン価格がニュースになるたびに多くの人が敏感に反応するのでしょう。

1円、2円安いスタンドを探す意味はある?

ガソリンが高くなると、

「少しでも安いスタンドを探そう」

と思います。

もちろん安く給油できるなら、それに越したことはありません。

ただし、そのためだけに何kmも余計に走るのは考えものです。

例えば40L給油するとして、

1Lあたり2円安いスタンドを見つけても差額は80円です。

その80円のために遠くまで走れば、移動するためのガソリンを使います。

時間もかかります。

価格だけではなく、

普段の移動ルート

会員割引

クレジットカード

アプリクーポン

ポイント還元

なども含めて考えた方が、結果的に安くなる場合があります。

ガソリン価格を見るときは「今いくら?」だけでは分からない

ガソリンスタンドの価格表示を見ると、どうしても数字だけに目がいきます。

169円。

172円。

175円。

高い、安い。

それだけで判断してしまいます。

しかし今回調べてみると、その数字の裏側ではかなり大きな価格抑制策が動いていることが分かります。

8月20日から26日のガソリンへの支給単価は26.0円/L。

40Lなら単純計算で1,040円相当です。

それでも僕たちが「ガソリンが安くなった」と感じにくいのは、給油時に26円を直接値引きしている制度ではないからです。

現在の価格を安くするというより、価格がさらに上昇するのを抑えている。

そう考えると分かりやすいでしょう。

毎日のように車を使う人にとって、ガソリンは生活費そのものです。

次にガソリンスタンドの価格表示を見たとき、

「高いな……」

と思ったら、その数字の裏側でどんな仕組みが動いているのかも少し思い出してみてください。

ガソリン価格は、僕たちがスタンドで見る数字だけでは分からないほど複雑になっています。

ガソリンもそうですけど、今のエンジンはカーボンが溜まるといろいろ悪さをします。PEA配合の燃料添加剤を1万キロに1回くらいの頻度で入れると、綺麗にしてくれます。