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いざという時の発炎筒

車には、いざというとき後続車に知らせるように、発炎筒が積まれています。信号用具とも呼ばれています。昔は懐中電灯だった頃もありましたが、今では発炎筒が使われています。

発炎筒は、車検のときには必須のアイテムで、なければ車検は通りません。発炎筒には有効期限があって、それを過ぎたものは車検時に交換されていると思います。

スペアタイヤもそうなんですが、やはり「いざ」というシチュエーションにないと使わないですよね?なので、自分でパンクしたときにスペアタイヤに交換するということができるドライバーも少なくなりつつあります。もっともスペアタイヤを積んでいない車も増えてきましたけど。

こと発炎筒に限っては、一度も使ったことがないドライバーがおよそ8割位はいると思われます。僕自身自動車整備士になって、期限切れの発炎筒を試しに使ったことがあるんですが、考えてみればその時初めて発炎筒を使いました。

では、いつかくる「いざ」に備えて発炎筒の使い方を見てみるというのもアリだと思うので、解説してみますね。

ふたを開けるとこのようになっています。

さらに白いカバーを外します

簡単に考えると、でかいマッチだと思ってください。

この部分をこすり合わせると、発炎筒が燃えだします。

結構煙がでるので注意してください。

ある程度長い間燃え続けます。すぐに消えたら後続車に知らせることができないですからね。

このように発炎筒は使用するわけです。ですが、僕が考えるに、発炎筒だけではちょっと頼りない部分があると感じます。外車のトランクって開けてみたことがありますか?外車って、トランクを開けたら、その部分に三角表示板が備えつけられているんですよ。なので、トランクを開けた状態にしておけば三角表示板の反射鏡が後続車にアピールすると。

そう考えると、三角表示板も車の中に入れておけばさらに安心です。発炎筒は時間制限がある訳ですが、三角表示板ならその心配はありませんからね。

車検時に期限の切れた発煙筒を交換してもらったら、古い発炎筒を貰い受けて使ってみるというのも「いざ」というときに役に立つと思いますよ。