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気になる車体のきしみ音の原因は・・

最近マイカーに乗っていると、うるさいくらい車体のきしみ音が発生してきているのがわかる。
お客さんでも、きしみ音を直して欲しいという依頼をしてくるひとがたくさん居ます。
車体のきしみ音ってなんなんだろう?というお題で。まずは僕が乗っている車は段差などを乗り上げたら
きしみ音が激しい。加えて乗り心地も最悪だ。では走行距離と年式はどうだろう?

13年式の10万キロオーバーだ。つまり10年10万キロを走っている車である。もうこのくらいに
なってくると車体のきしみ音は当たり前に出てくるのが容易に想像つきます。

それは各部のブッシュがへたって来ているということ。これが一番に考えられる。ゴムで衝撃を
吸収するシチュエーションが、うまく吸収できない。だからきしみ音として発生してくる。なるほど
わかりやすい。続いて車のボディ自体の歪みだ。車って言うのはスピードが出る乗り物で、40km/hで
ブレーキングをかけたときのエネルギーは相当なものになる。

そう考えると10年10万キロ走ると相当ボディ自体も歪んでくるのがわかる。ボディ剛性をあげようと
各部にスポット溶接を施しているわけではない。そんなものは100円のボールペンをミクロ単位で精密に
作り上げるようなオーバークオリティになってしまうわけですね。

逆にボディ剛性を高めていくと、ボディ自体に負担がかかる。ゆがみが発生することで吸収される
エネルギーをダイレクトにボディに伝達してくるために、クラックが入ったりするのだ。
13系のシルビアに車高調を入れると、ストラットのアッパーマウント付近にクラックがはいるというのは
結構有名な話。足回りを固めるとこういった弊害が生まれてくる。

つまり、車体のきしみ音っていうのは経年劣化である。全てのブッシュを交換したらどのくらい音が
収まるだろうかはやってみないとわからない。ブッシュの交換は大変な部分はコストパフォーマンスてきにも
あまりいいとは言えない。10年10万キロを走ってきたら、きしみ音がでてくるのはほぼ当たり前。
きしみ音を直すには、発想の転換で、車体のカーペットをすべて剥がして防音剤などを塗布したほうが
コストパフォーマンスにはたけている