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プレスでブッシュの圧入

自動車にはサスペンションなどのアーム部分の間接にブッシュと呼ばれるゴム製品の筒が備え付けられています。
ゴムのブッシュといえども、外枠は鉄でできている。その中をラバーのゴムで埋まっていて、さらにその中心でネジを通して締め付けるといった形になっています。
簡単なブッシュであれば、ただはめられてネジで締められているだけですが、重要部になってくるといわゆる圧入といって、圧力をかけてアームに入れられています。
ブッシュにガタが発生したときは、圧入されているブッシュを抜き取り、さらに新しいブッシュを
圧入するといった作業が必要になってきます。これが慣れてこないとやりにくい。

ブッシュの圧入は、油圧プレスを使って行うのが一般的です。プレスで荷重をかけてブッシュを打ち抜く。
ですが、大体ブッシュというのはアームの内径よりも大きい部分が存在する。
この部分があるために、下でアームを押さえる部分が少なくなってしまっているのです。
なので適当なソケットをあてがって、アームをしたから押さえ込み、さらに上から適当なソケットで打ち抜くということになってきます。
言葉で書くと簡単ですが、そこにあてがうピッタリのコマを探すのに一苦労。
どんぴしゃでないと、ブッシュは打ち抜けない。下手に大きさがずれていると、アーム自体を損傷させかねないのです。なのでソケットのコマの選択が一番のポイントになってきます。
そして、あまりプレスで荷重をかけすぎないこと。荷重が高くなってきたらいったんやめるといった作業をするのが必要になってきます。