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クルマのスマートキーは便利。しかしなくすと恐ろしいことが待っている

スマートキーは便利だけど困り者

今の時代クルマの鍵といえばスマートキーとなってきています。

スマートキーはとにかく便利。ただ持っているだけで鍵の開閉ができてエンジンがかけられる。ポケットやらバッグに入れておけばいいんですからね。

だいぶ世の中に浸透してきたところがあります。

ただ、スマートキーって便利ですがいろいろなトラブルも引き起こします。

ここでは、現場でよくあったスマートキーのトラブルなどを紹介したいと思います。

スマートキーのトラブル

  1. 電池が切れると勝手にドアロックが作動する
  2. 電池が切れるとエンジンがかかりにくい、もしくはかからない
  3. 物理的に鍵の位置がわからない
  4. 無くしたら高価である

とこんなところですね。

まずは1の最初の電池が切れそうなスマートキーをクルマの中に放置しておくケース。

これはね、こまりますよ。いきなりドアロックが作動してロックかかっちゃったりします。僕は会社で車検整備をしてリフトに乗せっぱなしにしないといけないクルマは、スマートキーを抜いておくか、窓を少し開けておくようにします。

以外と多いんです、現場で。

続いて2の電池が切れるとエンジンがかかりにくい、もしくはかからない。

大体がスマートキーをプッシュスタートのそばに近づけるとかかるようになるとなっていますが、それがなかなかかからない。本当です。

なので僕は車検の時にスマートキーの車両が入ってきたら全部交換するようにしています。電池代なんか300円程度です。余計なトラブルを引き起こす前に交換。

車検ごとでも交換していれば滅多なことはなくなります。交換しない整備士が多いんですがなぜ交換しないか僕には理解できない。

3番目。物理的に鍵の位置がわからない。これはどういうことかというと、クルマの中にスマートキーがあればエンジンがかかります。

納車時にお客さんにキーを返すでしょう?ですが同僚が整備したクルマなどはスマートキーがどこに置いてあるかわからないことがある。

そうするとエンジンをかけてみて、とりあえず車内にはあるんだなって。でもそのあとがどこに入っているのかがわからないんですよね。

最後4番目。これはなくした時が大変です。

まずは価格が高い。3万近くします。困るのがスペアキーなどもない場合。キーナンバーがわからないと再発行すらできなくなります。

運転席ドアのキーシリンダーに刻印があるのがほとんどですが、とあるホンダ車の年式は、刻印がされていない場合もあるそうです。そうしたらメーカーに車体番号で問い合わせてみて、確認が取れればなんとかなる。

確認が取れないと下手な話キーを全て交換になっちゃいます。

とにかくスマートキーのトラブルっていうのは未だに耐えません。僕は整備する車両が入ってきたら車検ごとに必ず電池を交換するようにしています。

車検をやったばかりなのにエンジンがかからない。なぬ?電池?そんなもの最初から交換しておいてくれよ!と、何度かお客様にお叱りを受けたことがあるので、今では徹底して交換するようになったのです。