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これだけのスラッジが堆積しても普通に回る日本のエンジン

昔のお話ですが、オイル交換を頼まれてオイルを抜きました。

いつも通り、ドレンボルトを外して下から抜きパッキンを交換してオイルを入れようとしたんです。

エンジンは3S。同型車のオイル交換も相当やったことがあったんですが、こともあろうかオイルを注入中にオイルフィラーから溢れてくるオイル。

ええ?このエンジンはそんなにオイルの飲み込みがわるいエンジンじゃないのに・・。昔のいすづのエンジンなどはオイルレベルゲージを抜いておかないと、すぐに吹き返しちゃうことがあった。

だけど3Sだ。そんな経験は一度もない・・。

よくよく確認したら、オイル交換が1万キロ以上されていない。車の整備歴をみると激しくオイル交換のスパンが長すぎる・・。

原因はこちらでした。

スラッジがたまりまくっている。

ヘッドカバーもこの通り。オイルってヘッドカバーから入ってシリンダーヘッドへと流れていきます。

ヘッドカバーのオイル通路がスラッジで閉鎖されちゃっていたので、すこし入れたらすぐに溢れてきてしまったわけです。

ものすごーくゆっくり入れていかないとダメなんです。

これでは都合が悪いということで、できる限りの洗浄を施し、普通並みにオイルの飲み込みはよくなりました。

驚くのは、こんな状態であっても普通にエンジンは回ってくれるし、異音すらなかった。

トヨタのエンジンは頑丈だ・・。

スバルのEN07あたりだと、ここまでスラッジが堆積されちゃうとメタルの打音が出てきたりしちゃいますから。

このオーナーの車がNAでよかったなと心底思えた。

ターボだったら何回タービンを交換する羽目になっただろうか・・。

オイル交換の注意を促しても全然交換スパンが短くならないし、こういうタイプの人は言ってもなかなかわかってもらえない。

ある意味ランニングコストを最小限に収められて、経済的なのかな・・