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タイヤを外したら必ずブレーキの残量をみるということ

この間間一髪の整備がありました。それはブレーキの整備なんですが、入庫してきたのは違う理由でした。一般整備で走行中にコトコト音がするというもの。

点検をするためにテスト走行をして、そのあとリフトで足回りを点検しました。各部のガタを点検して、ブッシュなどのヤレを点検したんですが、気になったのでタイヤも外して点検した。

そこで、右側のロアアームのボールジョイントに軽微だけどガタがあることが分りオーナーに伝えて交換する流れになりました。ふと、このお客さんは山間地に住んでいるなぁとついでにブレーキパッドを確認。
右側は4mm程度残っていて、車検は3月。あと1ヶ月したら車検か・・・。まだ大丈夫だな。点検もしているし。と思ったが、一応反対側のタイヤも外してパッドの残量を点検したらビックリ。

左の内側のブレーキパッドが残り1mmを切るくらい薄くなっていたのだ。
なんてこった。この車は前回タイヤ交換で入庫したばかりだ。その時にブレーキパッドの残量を
点検していたらここまで減っていなかっただろうに・・・。

ブレーキの点検って、片べりなどもあるので必ず4輪点検したほうがいい。よく車検の見積もりをするといって先輩は片側のタイヤしか外さないが、これははっきりって駄目整備だ。

片側のブレーキパッドとドラムを開ければわかるだろうというのは安易な考え方だ。もしかしたら反対側のドラムのホイールシリンダーがもれている可能性もある。今回のように反対側のブレーキパッドが減っている可能性だってある。4枚のブレーキパッドが均等に減ってくれれば何の問題もないけど、そうは行かないのが車なのだ。

使用状態や走行状況に応じて片べりが起こりえる。なので必ずブレーキパッドであればインナーアウター、4輪全てを点検しないといけないのだ。今回は本当にラッキーだった。もし見つけられなかったら2日持たずにブレーキローターを削っていただろう