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盗難防止装置付き車のバッテリー交換とその苦労

※これは盗難防止付き装置がではじめた頃の整備記録です

ちょっといやな予感がした
ホンダ エリシオン
全然乗らないでいたので、バッテリーが上がってしまったから
交換してくださいとの依頼でした。


ホンダ エリシオン

現場について、オーナーに指示された場所から鍵を取り出して
車両に近づき、キーレスでドアを開けようとした。


でもバッテリーが完全に空になっている状態らしく、
キーレスでドアロックを解除することすら不可能でした。

仕方ないので、備え付けのキーでドアを開けて、
ボンネットを開け、とりあえずバッテリー交換に移ります。


向かって助手席側にバッテリーは固定されています。

バッテリー交換はちょっとやりづらかったです。
ハーネスの取り回しに問題があるのか、バッテリーを上に上げるだけの
隙間がありませんので、アース線を丸ごと外して
何とかバッテリーを外しました。

そして、いつもどおりバッテリーターミナルを清掃して、
ステーを取り付け固定

プラス端子

そして

マイナス端子を

はめた瞬間












ピーピーピーピー

そうです、盗難防止装置が作動!!

かなりビックリ。なんせホーンが全開でなりっぱなしになるわ
ハザードがガンガン点滅するわ、これは確かに駄目だ。

恐るべし盗難防止装置。

仕方がないので、バッテリーのマイナス端子を再び外して、
車の中に取扱説明書があるだろうと、探してみるけど

ない

うわー困った。どうやればこのセキュリティーシステムを止められるのか!?

とりあえず時間を置いて再びバッテリーを接続!

ピーピーピーピー

ぐわっ!!

またも耳のそばで大音響発生。

こうなったら、こっちも整備士だ!
セキュリティーシステムの止める方法が分からないが、技術的に止めてやる!!


とりあえず、ヒューズボックスを開けて、
ホーンの20Aのヒューズを抜いてみた。

そしてバッテリーをつなぐと

よし。警報は鳴らない。
でもハザードがまだ点滅している。

というわけで中に入って鍵を差し込んでエンジンを始動。

きゅるきゅるきゅる。

かかったエンジン、しかしなんとシフトロックがなされたまま。
恐るべし盗難防止装置。シフトロックまでもかかてしまうとは・・・

しょうがないので、再びヒューズをつけてみると

ピーピーピーピー

相変わらず作動しっぱなしの盗難防止装置。
今日の車はバッテリー交換すらこんなに難しくなってしまったのか・・・・

と、もしやと思ってスマートキーを使って

ドアロックをしてみた。

そしておそるおそるホーンのヒューズを入れると

ならない。警報はならないぞ。運転席に座って
シフトレバーを動かすと動くシフト。

そうです、ホンダ式盗難防止装置の解除は
スマートキーによるドアロックを作動させることで解除することが可能になるというものでした。

マニュアルナシでなんとか回答に導けた。

ちなみにセキュリティーシステムは

キーあるいはキーレスエントリー用発信器、スマートカードキー(タイプ別装備)を使わずにドアを開けたり、ボンネットやテールゲートを開けたりすると警報装置が作動し、ホーンを鳴らし、同時に非常点滅表示灯を点滅させます。

警報機が作動する条件は

①ドア、またはテールゲートなどをキーやスマートキー以外で開けた場合

②ボンネットをこじ開けようとした場合

③エンジンスイッチをⅡに回したとき

今回はバッテリーが上がっていたのでスマートキーによる開錠が出来ず、キーでの開錠は認識してもらえなかったのか、ボンネットを開けたからか、エンジンスイッチを回したりしたからか?

3つ全てにあてはまる行動をおこしていました。

警報機を止める方法は

キーあるいはキーレスエントリー用発信器、スマートカードキー(タイプ別装備)で解錠すればその時点で警報装置は止まります

まちがってもヒューズを抜いたりして考え込まないようにしてください(笑)

ちなみにこのセキュリティーシステムは工場出荷時はONになっていますが、
任意でOFFにすることも出来るみたいです。

マルチインフォメーションディスプレイにて設定が可能とのこと。

あるに越したことはないですからね。盗難防止装置。
あれは本当にビックリしますよ。

以上ホンダの盗難防止装置付き

エリシオンのバッテリー交換についてでした