やけに大きなエンジン音

ダイハツのKFエンジンの話になります。

最初に言っておきますが、これはKFエンジンが駄目だということではなくてオーナーの管理が良くないということでもあります。

先日、オイル交換に来たアトレー。なんだかエンジンの音が変だったんです。エンジンのノイズがやけに甲高いようなカンカンというような高周波な音を発していた。

ちょっといやーな予感がしてレベルゲージを抜いてみるとオイルがついてこない・・・。オイル交換の時期を4000kmほど過ぎていました。オイル交換のステッカーは4000kmのスパンで貼り付けられていたので、8000kmオイル交換をしていなかったということでした。

リフトアップしてエンジンを下からみてみると、オイル漏れの跡がない。となるとほとんどがオイルが燃えちゃったということですね。

エンジンオイルの交換をしたらノイズはなくなりました。

ダイハツのKFエンジンですが、オイルが減ってくると音が大きくなるようです。うちの整備工場に入庫してくるエンジンでかなり大きなウエイトを占めるエンジンなので、よく気がつくんですけど。

出始めのころのKFエンジンはヘッドガスケットよりオイル漏れが確認されました。ダイハツでクレーム修理をしてヘッドガスケットを交換してくれるんですが、担当の整備士に聞いたら2回ほど技術変更があったらしい。

今載せられている KFエンジンは第三世代のものだということだそうです。確かに今の新車にのっているKFエンジンはヘッドガスケットからオイル漏れがない。これはよくなったと思います。

ちなみに初期の頃のKFエンジンはドレンボルトの長さが短くて、オイルパンのネジ山を舐めやすい傾向にありました。今まで何回オイルパンを交換したりしたか。現在のドレンボルトは長いものに変更されているので均一に力が分散するようになっています。

オイルパンを交換したくないのなら、上のタップボルトを使えばリカバリーも可能です。これはほんの少しだけオーバーサイズのボルトで、既存の舐めたオイルパンにネジ山を形成しながら締め付けるもの。そしてその後はドレンボルトとして継続して使用が可能になる優れものです。

KFエンジンはオイルの消費量もなんとなく多い気もするので、オイルの量の点検はマメにしてください。特に第一世代のKFエンジンは要注意です。