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今日から首都高が値上げ!普通車は約10%アップ、なぜ高速道路料金はここまで上がる?

2026年10月1日から、首都高速道路の通行料金が値上げされました。

普通車の距離単価は、これまでの1kmあたり29.52円から32.472円へ変更されます。値上げ幅は1kmあたり2.952円。率にすると、ちょうど10%の引き上げです。

最近はガソリンも車両価格も部品代も高くなっていますが、ついに道路を走るための費用まで上がりました。

首都高を日常的に使っている人や、仕事で頻繁に走る事業者にとっては、地味では済まない負担増になりそうです。

普通車は1kmあたり約3円値上げ

今回の料金改定では、普通車の距離単価が次のように変わりました。

  • 改定前:1kmあたり29.52円
  • 改定後:1kmあたり32.472円
  • 値上げ幅:1kmあたり2.952円
  • 値上げ率:約10%

普通車の下限料金300円は据え置かれます。

一方、上限料金を適用する距離は、これまでと同じ55kmです。距離単価が上がるため、長い区間を走るほど値上げの影響も大きくなります。

ETCを利用しない現金車については、一部区間を除き上限料金が基本料金として適用されます。

普段あまり首都高を使わない人ほど、「現金で乗ったら思った以上に高かった」ということになりそうです。利用前に料金検索で確認しておいた方がいいでしょう。

月に何度も使えば負担は積み重なる

1kmあたり約3円と聞くと、それほど大きな値上げには思えないかもしれません。

しかし、30km走れば距離単価部分だけで約89円、50kmなら約148円の増加です。往復すれば、その約2倍になります。

仮に1回の往復で200円ほど負担が増え、それを月20回利用すれば月額約4,000円。年間では約4万8,000円です。

もちろん、実際の料金は利用区間や入口、出口、割引などによって変わります。それでも仕事や通勤で首都高を頻繁に使う人ほど、年間負担は無視できません。

物流会社や配送業者であれば、車両1台だけの話ではありません。何台、何十台という車が毎日走れば、会社全体の経費は一気に増えます。

最終的には運賃や商品価格、サービス料金へ転嫁される可能性もあります。

首都高を使わない人にも、間接的な影響が及ぶかもしれません。

値上げの理由は労務費と材料費の高騰

首都高速道路株式会社は、今回の料金改定について、労務費や材料費の高騰によって維持管理コストが上昇しているためと説明しています。

首都高の維持管理コストは、直近10年間で約1.4倍まで増えているそうです。

道路は、一度造ったら終わりではありません。

舗装、橋、トンネル、照明、標識、排水設備、料金所、監視設備などを継続的に点検し、壊れる前に修理する必要があります。

さらに首都高では、構造物の高齢化も進んでいます。

2040年には、開通から50年以上経過した路線の割合が65%に達する見込みです。

古くなった道路を安全に使い続けるには、補修や更新へ多額の費用がかかります。地震、大雨、大雪などに備える対策も必要です。

整備士の仕事でも同じですが、古くなったものほど維持費がかかります。

車なら、年数がたつにつれてゴム部品が劣化し、オイル漏れや異音が発生します。道路も同様で、交通量が多く、休ませることもできない首都高を維持するのは簡単ではありません。

車にかかる費用が全部上がっている

今回の値上げで改めて感じるのは、車を所有して移動するための費用が、ほぼ全面的に上がっていることです。

新車価格は、安全装備や電動化への対応もあって高くなりました。

中古車も以前のように安く買えるとは限りません。

タイヤ、エンジンオイル、バッテリー、補修部品なども値上がりしています。部品を運ぶ物流費や、整備を行う人の人件費も上がっています。

そこへ自動車保険、駐車場代、燃料代、税金、車検代、そして高速道路料金が加わります。

車本体の価格だけを見て買えるかどうかを判断すると、維持していく段階で予想以上にお金がかかる時代になりました。

特に都市部では、駐車場代と高速道路料金が重くのしかかります。

「車を買う費用」よりも、「車を持ち続けて走らせる費用」を先に計算した方がいいのかもしれません。

値上げするなら安全と利便性で返してほしい

道路の維持にはお金がかかります。

材料費や人件費が上がっている以上、料金だけを以前のまま維持し続けるのが難しい事情も分かります。

また、道路を支えている作業員へ適正な賃金を支払うことも必要です。

ただし利用者からすれば、約10%の値上げは決して小さくありません。

料金を上げるのであれば、その分を確実に老朽化対策や安全設備、渋滞対策へ使ってほしいところです。

首都高側は、今回の改定によって、当面5年間は必要な道路サービスを安定的に提供できるとしています。料金所のETC専用化や渋滞緩和、交通安全対策なども進める方針です。

今日から首都高は、今までより少し高い道路になりました。

1回ごとの差額は小さく見えても、繰り返し利用すれば大きな金額になります。

高速道路を使って時間を買うのか。

一般道を走って料金を抑えるのか。

燃料代や所要時間まで含めて、その都度考える必要がありそうです。

車の値段だけでなく、走る場所にまで値上げの波が来ています。

これから車を持つ人は、燃料代や整備代だけではなく、高速料金まで含めた「移動の総コスト」を考えなければいけない時代になりました。

整備士25年目にして、本を出しました!今までの整備についていろいろ書いているのでぜひ読んでみてください。

整備士25年で見てきた 車を壊す人・長持ちさせる人