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ミライースが一部改良!燃費約8%向上、新型スマートアシスト採用で安全性能も大幅進化

ダイハツは2026年8月27日、軽乗用車「ミラ イース」を一部改良し、同日から全国で発売すると発表しました。

今回の変更はフルモデルチェンジではありません。ダイハツの発表では「一部改良」という扱いです。

しかし、単にボディカラーや装備を変更しただけではなく、エンジンやECU、燃費性能、スマートアシストまで手が入っています。

見た目はこれまでのミライースを継承しながら、中身を実用的に進化させた改良といえそうです。

出典:ダイハツ公式ニュースリリース

ミライースは2011年に登場

ミライースは2011年に発売されました。

当時は、ハイブリッド車や電気自動車とは異なる「第3のエコカー」として登場し、低燃費、低価格、省資源を前面に打ち出していました。

現在もダイハツの軽乗用車の中では、もっともベーシックな位置にある車です。

通勤や買い物といった日常用途だけではなく、営業車や代車などのビジネス用途でも数多く使われています。

車両価格や維持費をできるだけ抑えながら、必要な移動手段として使いたい。

ミライースは、そのような需要に応えてきた車です。

今回の改良では、この「安くて燃費のよいベーシックな軽自動車」という基本的な立ち位置を変えず、燃費と加速、安全性能を引き上げています。

新しいエンジンとECUを採用

今回の変更で注目したいのが、最新のエンジンとECUが採用されたことです。

ECUはエンジンの燃料噴射や点火などを制御するコンピューターです。

ダイハツによると、新しいエンジンとECUの採用によって、2WD車の燃費性能は従来比で約8%向上。4WD車についても約5%向上しています。

さらに、最高出力と最大トルクも引き上げられました。

燃費をよくすると聞くと、エンジンの力を抑えて燃料消費を減らすような印象を持つかもしれません。

しかし今回のミライースは、燃費を向上させながら、加速性能も改善する方向で改良されています。

ミライースは車体が軽いため、もともと街中では扱いやすい車です。

それでも、乗車人数が増えた時や坂道、高速道路への合流では、もう少し力が欲しいと感じる場面があります。

最高出力と最大トルクの向上が、実際の走行でどの程度体感できるのかは気になるところです。

スマートアシストが大幅に進化

今回の一部改良では、予防安全機能「スマートアシスト」も新しくなりました。

追加されたのは、路側逸脱警報機能と、ふらつき警報です。

さらに、衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキ機能の検知対象や作動条件も拡大されています。

新たに対応した主な対象は次のとおりです。

・道路を横断する自転車

・交差点を右折する際の対向車

・右左折時に対向方向から横断してくる歩行者

従来のシステムよりも、実際の交差点事故を意識した内容になっています。

歩行者を検知する最高速度条件についても、従来の60km/hから80km/hへ変更されました。

夜間の歩行者検知にも対応しています。

ブレーキ制御付誤発進抑制機能については、前方と後方の両方でブレーキ制御が追加されました。

アクセルとブレーキの踏み間違いが疑われる場合、エンジン出力を抑えるだけではなく、ブレーキも制御する仕組みです。

ミライースは、初心者から高齢者、営業車を運転する人まで、幅広い層が使う車です。

そのため、今回の安全装備の進化は、燃費向上と同じくらい重要な変更だと思います。

ただし、スマートアシストは事故を完全に防ぐ装置ではありません。

天候や路面、対象物の位置、走行状況などによっては、正しく検知できないことがあります。

安全装備が新しくなっても、機能を過信しないことが大切です。

ステレオカメラをドラレコにも利用

全車にメーカーオプションとして、「スマートドライブレコーダー装着用アップグレードパック」も追加されました。

これはスマートアシストで使用しているステレオカメラを活用して、走行中の映像を記録する仕組みです。

フロントガラス周辺へ、スマートアシスト用カメラとは別に大きなドライブレコーダーを取り付けなくてもよい点はメリットになりそうです。

ただし、アップグレードパックを選ぶだけでドライブレコーダー機能が使えるわけではありません。

実際に映像を記録するには、別売りの純正ドライブレコーダーをディーラーオプションで装着する必要があります。

購入時は、アップグレードパックとドライブレコーダー本体を混同しないように確認した方がよいでしょう。

新グレード「X“Limited”」を設定

今回の改良に合わせて、グレード体系もシンプルになりました。

新たに設定されたのが「X“Limited”」です。

Xグレードをベースに、快適性や利便性を高める次の装備が追加されています。

・プッシュボタンスタート

・運転席、助手席シートヒーター

・運転席シートリフター

・チルトステアリング

・プッシュ式オートエアコン

・キーフリーシステム

・オート格納式ドアミラー

装備内容を見ると、価格を抑えながらも、毎日の使用で不便を感じやすい部分を補ったグレードだと分かります。

特に運転席だけではなく、助手席にもシートヒーターが付くのは、冬の寒い地域で使う人には魅力的です。

運転席シートリフターとチルトステアリングがあることで、体格に合わせた運転姿勢も取りやすくなります。

ミライースは価格の安さが魅力ですが、毎日使う車では、キーフリーやオートエアコンの有無が使い勝手へ大きく影響します。

装備を最低限まで省いたグレードでは物足りないものの、上級グレードまでは必要ない。

X“Limited”は、その中間を求める人に向いた選択肢になりそうです。

ボディカラーを2色追加

ボディカラーには、次の2色が追加されました。

・セラミックグリーンメタリック

・グレースブラウンクリスタルマイカ

ベーシックな軽自動車は、白、銀、黒などの実用色が選ばれやすい傾向があります。

しかし、個人で長く使う車なら、少し個性のある色を選びたい人もいるでしょう。

落ち着いたグリーン系とブラウン系が加わったことで、従来よりも選択肢が広がりました。

今回の改良は実用性重視

今回のミライースは、外観を大きく変えて新しさを演出する改良ではありません。

燃費、加速、安全装備、日常の快適装備という、実際に車を使う人が恩恵を受けやすい部分を見直しています。

特に注目したいのは、スマートアシストの進化です。

横断自転車、右折時の対向車、右左折時の歩行者、夜間歩行者など、事故につながりやすい場面への対応が広がりました。

誤発進抑制機能にブレーキ制御が加わったことも、幅広い年齢層が使うミライースには相性のよい改良です。

一方で、エンジンとECUが変わったことで、今後整備の現場では確認すべき点も出てきます。

従来型と見た目が似ていても、適合する部品、故障診断、ECUの制御、サービスデータなどが同じとは限りません。

オイルや消耗品を選ぶ時も、年式や車台番号、原動機型式などを確認することが重要です。

中古車として流通し始めた時には、「同じミライースだから同じ部品だろう」と判断せず、改良前後をきちんと区別する必要があります。

安いだけの軽自動車ではなくなってきた

ミライースは、低価格を大きな魅力としてきた車です。

しかし、安全装備に求められる内容は年々増えています。

燃費を改善し、加速性能を高め、交差点や夜間までカバーする安全機能を搭載しながら、車両価格とのバランスを取らなければなりません。

今回の一部改良を見ると、ミライースは「とにかく安い軽自動車」から、「必要な安全性と燃費を現実的な価格で提供する軽自動車」へ進化しているように感じます。

通勤、買い物、営業車、家族のセカンドカーなど、車へ豪華さを求めない人にとって、ミライースは引き続き有力な選択肢です。

フルモデルチェンジではありませんが、今回の改良は内容が濃く、燃費と安全性を重視する人には見逃せない変更になっています。