今回は、YouTubeで公開する短い動画をひとつ紹介します。

テーマは、「誰もいない助手席からシートベルト警告音が鳴る」というトラブルです。
これ、実際に車に乗っているとかなり気味が悪いんですよね。
助手席には誰も乗っていない。なのに、走り出すとシートベルトの警告灯が点灯して、警報音が鳴り続ける。
しかも今回の車は、その警告音がちょっと独特で、まるで緊急地震速報のような不安をあおる音でした。
お客さんからすれば、
「誰もいないのに、なんで鳴るんだ?」
となるわけです。
動画では少しホラーっぽく、
「……これ、幽霊かな?」
というところから始まります。
しかし、原因はもっと現実的でした。
助手席に置かれていたのは、10kgのお米。
助手席には、乗員が座っているかどうかを判断するための着座検知の仕組みが使われている車種があります。
そこにある程度の重さが加わることで、車側が
「助手席に人が座っている」
と判断することがあります。
ところがシートベルトは装着されていない。
そのため、
「助手席の人がシートベルトをしていませんよ」
と車が警告していた、というわけです。
つまり今回の“見えない同乗者”の正体は、10kgのお米でした。

最後は、お米にシートベルトを装着。
カチッ。
警告音も止まります。
整備士をやっていると、こういう少し笑ってしまうようなトラブルに出会うことがあります。
ただし、ここで注意したいのは、
「助手席に誰も乗っていないのに警告音が鳴る=必ず荷物が原因」ではない
ということです。
僕自身、過去に本当に故障していた車を修理したことがあります。
その車は助手席に何も置いていないにもかかわらず、乗員の有無を正しく判定できなくなっていました。
診断した結果、原因は助手席の着座センサー。
最終的には着座センサーを交換して修理しています。
なので、同じような症状が出た場合、まず確認してほしいのは助手席に荷物を置いていないかということ。
バッグ、買い物袋、ペットボトル、工具箱、今回のような米袋など、意外なものが反応の原因になることがあります。
一度それらを全部降ろして、それでも警告が出るか確認してみる。
荷物を降ろせば警告が消えるのであれば、故障ではない可能性が高いです。
逆に、助手席が完全に空の状態でも警告が出続けるのであれば、センサーや配線、シートベルトバックル周辺などの点検が必要になってきます。
車種によって着座検知の方法や警告条件は違うので、症状だけで決めつけることはできません。
今回の動画は、そんなシートベルト警告の仕組みを、MHO兄弟のショートストーリーとしてまとめました。
前半はちょっと怖く、後半はかなり脱力系です。
「幽霊かと思ったら米だった」
そんな整備士あるあるを、ぜひ気軽に見てもらえればと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。