車検証閲覧アプリの不具合で、車検整備がストップに・・・

今週にあったできごとですが、車検証閲覧アプリの不具合が発生しました。

現在、車検証はこのように電子車検証に変更してきています。すでに電子車検証になってる車もありますが、2023年1月前に発行された車検証は未だ紙のものをつかってます。

電子車検証にはICチップがうめこまれていて、その内容を読み取るにはカードリーダーやスマートフォンで車検証閲覧アプリを介してPDFデータをダウンロード。印刷できます。

そして今週になって、車検証閲覧アプリの不具合が発生しました。

その日も搬入されてきた電子車検証の車検証を一つずつアプリで読み込ませようとしたんです。すると、会社のPCに入ってる車検証閲覧アプリは旧バージョンになっていて、アプリを更新しないといけなかった。

うちの会社の回線ってかなり遅いので、自分のスマホのアプリをとりあえず最新版にして、その日の午前中にデータを読み込んでいました。

しかし、10時を過ぎると、車検証閲覧アプリがエラーを頻繁に発生させて、電子車検証の中身が読み取れなくなったんです。

これが何を意味するかというと、電子車検証が本物かどうかの区別がつきません。

どういうことかというと、電子車検証がなくなったとします。陸運局で再発行をかけたあと、無くした車検証が出てきてしまったパターン。

この場合、電子車検証が2枚存在します。

電子車検証って、再発行した時点で古い電子車検証のICチップが無効化される仕組みになっています。

つまり、入ってきた車に備え付けられている電子車検証が、万が一再発行されたものだったら車検整備をしちゃいけないのです。

その判別をするために、入庫してきた車の電子車検証を片っ端から読み取らないといけない。

しかし車検証閲覧アプリのエラーで読み取れなくなってしまった、となると、本物か偽物かの区別がつかないので車検整備ができなくなってしまったと。

車検整備の項目に同一性の確認というものがあります。要するに、車検証に記載されてる車が本当に同じものなのか?という確認です。

車体番号から寸法、重量など。間違っていたら同一性の相違で車検に通らない。

手元にある電子車検証が本物かどうかわからない以上、同一性の確認ができない。つまり車検ができないという判断になります。

そして、お上からの指示は

指定自動車整備事業者が判断できる場合に限り、同一性を確認してOK。

この一文を読んで、結局責任は我々に押し付けてくるのですねと。ボスと笑ってました。

それで間違ってたら即処分ですよねと。

幸いその日の電子車検証は僕のiPhoneで全て読み取れたので、PCでアプリのアップデートからやっていたら仕事にならなかったなと。

こういうトラブルがあるから困ります。

自賠だってe自賠で発行するのは簡単ですけど、エラーになったら手書きでかからないとダメですから。たまにはアナログに回帰して訓練しておくのも大切だなと思いました。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする